棹前昆布 | 技術部の部屋

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北海道のとあるテレビプロダクションの技術部屋!!
日々の他愛も無い出来事をダラダラと…。

道東は厚岸町。釧路方面から国道44号線で向かって来ると右手に厚岸湾が
見えてきます。
知る人ぞ知る良質昆布の採取地です。
$技術部の部屋 沖に見えるのが小島・大黒島。
付近の荒波で育った昆布は肉厚で、棹前昆布(正式名:長昆布。早煮昆布の
名前で有名)は早く煮え、おでんや煮しめなどに利用されます。
また、おに昆布は最高級のだしが取れる希少品。
そして何と言っても印象的なのが、出漁。
小島の横にスタートラインがあり、午前五時。スタートの合図で一斉に300隻の漁船が自分のポイント目掛けて一直線に船を走らせます。
まるでボートレースを見ている様です。
嘗ては千隻近くいたそうです。$技術部の部屋
現在は、事故防止の為ポイントを2箇所に分けて漁をしています。
更に6月は何と、漁が3日間しか無いそうで。今日はその初日。
漁師さん気合い入ってます!!
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漁が終わると、干場(昆布を干す為に砕石を敷いた土地)に昆布を重ならない様に綺麗に並べて天日干しします。漁港は昆布で一面真っ黒に。
何度も反し、手間のかかる作業です。
この昆布漁の時期になると町中に磯の香りが広がります。