「より詳しく見るためにMRIをします」


MRIや入院について、看護師さんやお医者さんが話していたけれど頭が処理しきれず、返事しかできなかった。


「ご家族の方に連絡取って、荷物とか持ってきてもらってね」


そう言われたためパパに連絡し、淡々と説明する私。


悲しいとかショックとか、そういうのを超えて、無だった。


心が事実を受け入れたくなくて、自己防衛をしているような感じ。


他人事のような気持ちだった。




MRIはCTよりも長い時間がかかり、音もかなりうるさいため、飲むお薬よりも強い効果のある鎮静剤を打ってもらい。


その後、MRI室へ。


30分くらいで終わりますよと言われていたのに、1時間経っても全然終わらなくて、嫌な予感しかしなかった。


でも、聞いたらなかなか深い眠りにつけなかったみたいで、時間がかかったとのこと。


小さなベッドで寝ている次女を見て、また涙が出た。


こんな小さい身体で、私もやったことのない検査をして、たくさんのお医者さんに囲まれて。


元気に産んであげられなかった自分が、情けなくなった。