天魔君とボクはすっかり仲良しになったので、週末に一緒にカラオケに行った。

天魔君は他の人からは見えないので、まわりからは一人カラオケにしか見えない。

 

天魔君との出会いはこちら↓

 

天魔君は最初のうちポテトを食べながらボクの歌を聴いていた。

ポテトに満足すると、歌いたそうだったので、前に一緒に見たアニメの主題歌を入れる。

 

天魔君はカラオケ初めてにしてはなかなか上手い。

 

「いい声だね。天使の歌声みたいだ」

 

「ありがとう。でも母ちゃんの歌声はホンモノの天使の歌声だけど、おいらのはニセモノだから…」

確かに天魔君の母はホンモノの天使だけど‥

でも天魔君の歌声もなかなかの物だよ。聞いていて癒される…

 

次の曲のイントロが始まった。

何年か前にはやってた曲。イントロが長い。

「本物の天使の歌声ってどんなんだろう?」

無意識のうちに思っていることが声に出ちゃう。

 

「ね、母ちゃんの歌、聞いてみたいだろ?」

そう言うと天魔君は天井の方に消えた。

一人残されたボクは、仕方ないので一人でカラオケを熱唱する。

 

サビの部分を気分よく歌っていたら、天魔君が戻ってきた。

そして、天魔君の後ろには、天使が…