賃貸住宅を探す際に、
場所や家賃などの希望が有ると思いますが、
木造か鉄筋かという所も重要なポイントです。
一般的には鉄筋マンションの方が良いと言う方が多いのですが、
鉄筋にもそれなりのデメリットもあります。
今回は、そんな木造アパート・鉄筋アパートで
それぞれどのようなメリット、デメリットが有るかご紹介いたします。
木造住宅と鉄筋住宅ではそもそも何が違うのかと言う点ですが、
その名の通り、建物の素材が異なります。
木造住宅は、柱などを木で作り、
そこにボードなどを組みつけて建物を作ります。
逆に鉄筋住宅は、鉄筋で柱を作るわけではなく、
鉄筋を折り曲げて芯を作り、柱や壁の型枠を作り、
そこにコンクリートを流し込んで建物を作っていきます。
なので、出来上がった住宅は、木造住宅は木で囲まれていて、
鉄筋住宅はコンクリートで囲まれているイメージです。
まずは、木造住宅のメリット・デメリットについて書かせていただきます。
木造住宅のメリット
●鉄筋よりも建設コストが安い為、家賃もお手頃
●木で出来ている為、通気性が良く湿気が堪りにくい
●1本の柱が細い為、室内の無駄な出っ張りを少なくすることが出来る
●車庫を選べる物件が結構多い(1階車庫、車庫上に2階建てのアパート)
木造住宅のデメリット
●強度的な問題で、広すぎるリビングを作りにくい(20帖超など)
●鉄筋より防音性に劣り、特に足音などが階下に響きやすい
●法令・強度の問題で、高層建築が建てられず、2~4階建てが殆ど。
このように、木造ならではのメリット・デメリットが有ります。
しかし最近は、木造でも凝った素材を使う事で
防音性を高めたりしているところもあります。
また、建設コストが浮いた分、設備にいいものを使うなどで、
鉄筋と家賃差の無い物件もあります。
次に鉄筋コンクリート住宅について書いてみましょう。
鉄筋コンクリート住宅のメリット
●木造より防音性に優れる
●高層建築物を作ることが出来る
●外観内装コンクリート打ちっぱなしなどのデザイン住宅が可能
●強度的に広い部屋を作りやすい
鉄筋コンクリート住宅のデメリット
●建築コストが高い為、家賃も高くなりがち
●気密性・防寒性が高い分、風通りも悪く結露が出やすい
●4階建ての4階の部屋は、エレベータが無く、階段になることが多い
●古い鉄筋マンションは、24時間換気の設備も整っておらず、
所謂カビ・結露マンションが多い
このように、鉄筋コンクリートにもデメリットもあります。
最新の鉄筋マンションであれば、
24時間換気の設備が有る為、湿気もそこまで貯めにくい構造となっています。
いかがでしたでしょうか?
特に札幌では厳しい冬が有る為、
木造は寒いというイメージを持って鉄筋を選ぶ方もいらっしゃいますが、
正直どちらも寒いです。
絶対に暖房が必要な状況となるので、
室内の温度は木造も鉄筋も大して変わりません。
ですので、寒さの視点で木造か鉄筋を選ぶよりも、
家賃や音の点で判断した方が良いかもしれません。
個人的なオススメは、木造のメゾネットのテラスハウスタイプ。
1~2階を自分で占有できるため、
階下への音も気にする必要はありませんし、
同じようなテラスハウスでも鉄筋コンクリート造となると、
一気に家賃が高くなってしまいます。
札幌の様な極寒地で賃貸住宅を探している方は、
ぜひ参考にしてみてください。