たくまの妹、花菜もたくまと同じ中学に入学した。
入学と同時に青山は毎朝花菜の教室に現れ、おはよう、花菜ちゃん♪きょうも可愛いねと挨拶した。
おかげで花菜は、クラスの注目の的となった。
「男に媚びてんじゃねーよ」
クラスのリーダー格のオカリに威嚇され花菜は否定した。
花菜「あたし、媚びてへんよ」
オカリ「媚びてへんよー、だって、関西弁うざ!(笑)」
オカリと一番仲の良いゆいも、でかい巨体を揺らし、媚びてへんよー、漫才師かよ!かかか、と笑った。
併せて周りの女子もクスクス笑った。
花菜は言い返さなかった。
うつむいて真っ赤になり、だまっていた。
もしかしたら青山くん、
寂しくて?うちんとこよるのかもしれん。
お兄ちゃんの親友やしせやったらかわいそうやから、こないでなんていえない。
あたしも、小学校のときいじめられて辛かったからなあ。
と青山を思いやった。
当の青山は、浮かれモード。
毎朝花菜に学校で会えて毎日が幸せだった。
しかし自分が二年生で一年の花菜とクラスが違うことに、不満をもってもいた。唯一の救いは花菜の兄たくまと同じクラスになったことだけ。
ああ、俺あと一年遅く生まれたかった。
その鬱憤を、クラスの女子に向けた。
青山「はあ、うちのクラスはブスばかり♪花菜ちゃんほど可愛い子はいねーなー」
女子は、怒りではあ?と声をあげた。
一番前の席で女子に囲まれて朝のひととき楽しくリップメイクで盛り上がっていたきのつよこは急な青山の攻撃に怒り、立ち上がって大声で怒鳴った。
きのつよこ「はあ?あんた、目がおかしいんじゃない?あたしらのどこがブスなのよ」
きの、こえー、と男子は口にしながら、でも綺麗だよな。と思っている。が、怖くて口には出せない。
一番後ろの席に陣取るたくま達の横で神田はきのつよこをうっとり見つめていた。
神田「ああ。きのつよこ氏。怒った顔もさらに美しいな。」
神田のつぶやきにたくまは答えた。
たくま「ほうか?つよこちゃん、笑った方がめっちゃ可愛いやん。」
たくまは地声が大きいので離れたきのつよこにもとどいた。
きのつよこ「たくまくん、ありがと」
きのつよこは照れくさそうに笑顔を向けた。
たくま「それそれ、つよこちゃん、やっぱ美人が笑うと最高やなー。」
む、また、たくま氏、きのつよこ氏に平然と可愛いて言って。
みんな思ってても怖くて言えないのに!
あんな可愛い笑顔独り占めにしやがって!!
ぼくなんか、相変わらず会話が成り立ったことすらないのに…
神田は悲しくなった。
マヤ「ブスなんていわれたらまや泣きたくなっちゃう。青山くん、いじわる言わないで。」
たくまくんめ、あたしの前で他の女を褒めるなんて!!
青山に罵られても可愛いマヤに男子はホッとし、うっとりした。
青山「勝手に泣け。」
マヤはえーんえーんと泣き真似をした。
泣き真似するマヤが可愛くてマヤちゃん可愛いなあ。と男子はデレッとした。
くくく、
青山よ、おまえが、あたしを貶してくれるとあたしのファンが増えて助かるよ。
きのつよこにびびった分、あたしが余計可愛く見えるしな。
マヤは顔を隠しながらにやりと笑った。
これでたくまくんもあたしに…
たくま「あー、女の子泣くと、めんどくさいなあ(笑)マヤちゃんも笑っとる方が可愛いで♪泣く女苦手や。
青山あとでサッカーしようや♪ラグビーもやってみたいなあ♪」
たくまのふりに男子はラグビーの話で盛り上がりだした。
マヤは、チッと舌打ちした。
思い通りにいかないやつ。
でも絶対おとしてみせる。
あの笑顔を独り占めにしてやるんだから!!
放課後マヤは、おでこにニキビができたので皮膚科に寄る為部活を休んだ。
ニキビで休むと言うときのつよこがうるさいので、腹痛と嘘をついた。
前を花菜が歩いていた。
花菜はオカリグループ数人の女子に、ブスがあるいてんじゃねーよ!と絡まれていた。
ふうん。可愛い子だと大変ね。
でも影で苛められたら損だね?
あたしなら男子の見てる前でいじめられてやるけどね。
不器用だな、花菜ちゃん。
花菜は言い返さず真っ赤になっていた。
泣きそうな花菜を見てるとその顔がたくまと重なりいじらしくなってきた。
たくまくんなんて。
泣かないだろうけど…
後ろを野球部の一群が、走ってくる。
見計らって花菜の元へかけより、オカリに声をかけた。
マヤ「ねえねえ、花菜ちゃんのこと。いじめないであげてね。」
野球部の坊主が、どうしたの?マヤちゃん?と声をかけた。
マヤ「マヤね。いじめられてる子を助けてあげてるの。」
優しいなあ。マヤちゃん。ブスはひでーなー。といいながら、野球部は走り去っていった。
オカリは、怒りで真っ赤になった。
オカリ「いじめてないですよ」苦い顔をしてまやを睨んだ。
まや「よおく、あたしを見てね♪」
マヤはオカリの、顎をくいっともちあげた。
あごくいやん。と花菜はギョッとした。
オカリも驚いている。
マヤ「あたし、可愛いでしょ?あたしくらいなら言えるけどね。ブスにブスって。でも言わないの。」
マヤはうふふ、と笑った。
そしてその可愛い笑顔のままいった。
マヤ「可愛い子にブスって言っちゃだめだぞ。
そんなこと言わなきゃどんな子だって可愛くなれるのに。」
ちょん、と。オカリの鼻を人差し指で触れた。
オカリはポカンと口を開けた。
マヤ「花菜ちゃん。ブスに言われっぱなしもダメだぞ」
花菜「あ、あの、マヤ先輩。」
まや「ん?」
花菜「人にブスとか言っちゃダメです。特に先輩みたいな超可愛い子は言わない方が良いです」
まや「あ、ごめんなさい。あと、可愛いって言ってくれてありがと。」
いい子だな。花菜ちゃん。
でもね、ブスは言わなきゃわかんないんだよ。
男子のいないとこでなら女子なんかの好感度下がってもあたしは平気なんだよ。
にっこり笑ってマヤは、去っていった。
呆然とするオカリに、大丈夫?と花菜は声をかけた。
オカリ「あごくい…初めてされた。」
オカリは呟いた。
花菜「うん。」
ゆい「なんかあのせんぱい、超、かっけー!!」
オカリ「あたし、あの人のこと。
好きになっちゃったみたーい!!どおしよう!!」
オカリに抱きつかれ
花菜は驚いたがオカリがかわいく思え
優しくオカリの頭を撫でていた。
たくま…まだまだエリナ先生大好きな中学2年生。美術部(通称ヲタ部。)
花菜…たくまの妹。中学一年生。帰宅部。松潤と嵐の大ファン。
青山…たくまの小学校からの友人。
神田…たくまの親友。きのつよこが大好き。ヲタ部。
坊主…たくまの友人。野球部。
小林マヤ…たくまのクラスの可愛い女の子。テニス部。
きのつよこ…たくまの小学校からの友人。気のつよい美少女。テニス部。
オカリ…一年生。花菜のクラスの女子。
ゆい…一年生。オカリの親友。巨体。
