ウッドデッキメイキング
2010年12月に製作したウッドデッキのメイキング。
斜面に作られたウッドデッキ。
工事前の打ち合わせに伺った時には痛みも激しく、
抜け落ちそうな部分がたくさんありました。
「今までのウッドデッキより広く、かつ蟻食いなどの被害が
最小限になるようなものを。」
との要望で、基礎をコンクリートにし、デッキを支える柱は
鉄骨組にする事にしました。
まずは、解体作業から。
経年劣化に加えて、蟻食いの被害が激しくありました。
蟻、恐るべし・・・。
基礎・鉄骨工事は同じ町内にある“原清”さんに
お願いしました。
動線が狭く重機が入れなかった為、全て手作業での
工事に。
丁寧な施工で強靭な基礎部分が完成!!
地面をコンクリートにする事で風通しを良くし、湿気の溜り
を抑え、これまでより木の痛みを抑える事が出来るように
なったと思います。
鎌倉のような海沿いの湿気の多い土地では傾斜地はもちろん、
平地でもウッドデッキの基礎部分は、今回の様な基礎にするのが
良いのではないかと思います。
いづれにしてもメンテナンスは必要ですが、基礎がしっかりしていれば
例え木部が痛んだとしても土台から作り変える必要も減ります。
いよいよ、デッキ製作に入ります。
大引き・梁を入れていきます。
作業スペースが無い為、母屋を半周したカーポートで
加工し取り付けていきます。
予想以上に時間のかかる作業が続きます。
大引き・梁の後はフェンスの支柱を立て、床板をはる作業に。
ブルーシートの養生では木材をカットする時に出る木屑が下に
落ちるのを防げないので、相変わらずカーポートからの移動は
続きます・・・。
(結局、木材加工の全てはカーポートでしました。)
写真右側の斜面からせり出した部分の床板は、物が
落下しないように隙間なく敷いています。
そのため、台風などの時斜面から吹き上げてくる強風を逃がせるように
三箇所に通気口として床板を取り外せるようにしました。
また、写真中央の穴はデッキ下の点検口となっています。
母屋側の床板は隙間を開けて敷いてある為、隙間のない床板との
流れを合わせるのに苦労しました。
床板が敷き終わったら、フェンスに取り掛かります。
写真奥に見えるのは基礎工事の際に残した“桜”。
完成したデッキで春にはお花見が出来ます。
デッキ入り口に扉を取り付け、いよいよ完成です!!
以前のデッキは母屋からデッキを見た時に、床板を横並びに
敷いていましたが、新しいデッキは母屋からの視界に対して
縦に床板を敷いた事で、実際に広げた面積より視覚的に広がりのある
空間になりました。
今回は、トータルバランスを考えACQ材を使用し、
さらに木部保護の為、キシラデコールのクリアを塗装しました。
外で過ごしたくなる季節
ウッドデッキ・フェンスのご相談はお気軽に!!
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