確か12月3日が父の命日であったはず、幼い頃に母と別れた父、その生涯を通じて僕とは親しい良き関係でした。京都四条 南座向かいの鴨東ビル6階、ロシア料理レストラン「キエフ」父が料理長を勤めた店は加藤登紀子のお父様がオーナーのレストランでした。お金のない学生時代「ご飯食べにおいで」と何度も訪ねた「キエフ」亡くなる1週間前、普段と変わらない店の片隅で、訥々と自身の人生を語りゆく父の姿が在りました。今から思えばそういうことであったのかも知れません。父の命日に亡き母を思います。母の命日に亡き父を思います。3人で暮らした山科の街に出向いてみたくなりました。