2026年1月の読書報告です。
今年は100冊にこだわらずに
読書ライフをスタートさせましたが、
見事に止まりました!
1月中旬で読了1冊。
読む気になったら読もうかぐらいで臨めば
こんなモンなんですね、自分。
数にこだわらないとは言っても
過去、月間最低数が5冊だったので
まあ、少しは読んでみようかと思い直し、
やっと5冊読了です。
では、数少ない読書レビューをどうぞ。
西澤保彦 動機、そして沈黙 ☆☆

今年の重点作家の西澤保彦氏。
1月の読書に外せないなとトップバッターに持ってきました。
6編の短編集。コンセプトの無い短編の寄せ集め感が残念。
作品に?が付く作もあり、短編ミステリ好きの私でも
ちょっとどうかな?と思う一冊です。
川西蘭 セカンドウィンドⅡ ☆☆☆

先月(R7.12月)に読んだ本の続編。前作が大事なレースの
ヨーイドンの場面で終わったので、早めに続きを読もうとしたら
そこの続きではなく、随分経った所から2巻が始まります。
肝腎のレースの事は回想で語られて、拍子抜けでした。
それと第1巻に較べ、ストーリーが緩む事、しきり。
3部作の苦悩編をこの2巻が担う構成だとしても
一冊の本としての矜持が保ててないような。。
次作に期待という事で☆3としておきます
井上ねこ 盤上に死を描く ☆☆☆

将棋小説です。ミステリーであり警察ものでもあります。
将棋は将棋でも「詰将棋」という特殊な
分野を扱っています。舞台も名古屋です。
それならば、私にジャストフィットするはず!
だけど、これは一般の読者にとってはどうでしょう
きっとついていけないと投げ出すでしょう。
連続殺人の動機や手法も目新しいけどバカミスレベルです。
詰将棋月刊誌の編集部は実在の本と場所(名古屋)がモデル
になっており、名前を少し変えているもののほぼ実話。
私も数回、訪ねた事があり、編集主幹とも会っております。
そんな縁があったのでオマケで☆3です。
瀬尾まいこ 春、戻る ☆☆☆

冒頭、助走もないまま即、瀬尾ワールドが始まります。
そしてそのまま瀬尾テイストを維持しつつ瀬尾世界が流れます。
常識的な主人公と勝手な理論を繰り広げる困ったちゃんが
物語を紡いでいき、いつの間にか主人公も読者も
その非常識な世界観に馴染んでいく不思議さが
この作品でも展開されます
アンソロジー 本屋さんのアンソロジー ☆☆☆☆

さあ、もう1月ラスト本の感想となりました。
大崎梢リクエストのアンソロジーです。アンソロジーは
具体性のないぼんやりした感想しか出せない事が多いです。
しかし、今回は読後冊数自体が少なく、はなはだ異例ではありますが
個々の作品に少しだけコメントを付けてみましょう。
作品は10編もあり、本屋にまつわる掌編ばかりです。(嬉)
【掲載順に】
『本と謎の日々』有栖川有栖
掌編の中に多くの謎(小粒だけど)があって楽しい
作者には是非、10作揃えて新刊を出して欲しいです。
『国立図書館のボルト』坂木司
当初、性別不明の作者。これ読むと作者はオタクおぢさんに
違いない!と思ってしまうんだろうなぁ
『夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話』門井慶喜
タイトルが謎の問題文になってしまっているミステリもの。
解答編の前に材料が出揃っていないのは反則でないかい
門井さん。 まあ、許せるけど
『モブ君』乾ルカ
あ、これはミステリではなく「ちょっといいハナシ」
自分もモブ君なのでシンパシーを感じてしまう。
『ロバのサイン会』吉野万理子
さあ、また視点が変わってロバのウサウマ君が主人公に。
吉野さんは初読み作家。
5編目くらいにとっても合う良い構成順
『彼女のいたカフェ』誉田哲也
また色合いが変わる作品でアンソロジーのアクセント役で
登場する誉田掌編。しかもここで嬉しいサプライズ付き!
『ショップ to ショップ』大崎梢
ちょっといいハナシが得意な大崎さん。しかしこの企画の
声掛け係であるためか、派手な活躍は抑えた印象もあり。
『7冊で海を越えられる』似鳥鶏
7冊で海を越える?どんだけ大きな本なんだ?勿論、そうではなく
比喩的表現です。そしてその手法は?
はいはい。私もソレ、馴染みあります(笑)
『なつかしいひと』宮下奈都
「羊と鋼の森」で感銘を受けた宮下氏。他作を余り読んでいなくて
本作にはちょっと違った印象を受けました。他の作品も読んでみようっと
『空の上、空の下』飛鳥井千砂
トリは初読み作家の飛鳥井さん。初めてだけど好印象。
ちょっといいハナシで締めくくって頂きました