先月になりますが、国立能楽堂開場25周年と源氏物語千年紀を記念する特別公演、狂言「蝉」と能「野宮」を見に行きました。
「蝉」は、一般の人にも名前の知られている野村萬斎がシテを務めていました。ただ普通の狂言とは違い、能仕立ての狂言で滑稽さを抑えていたので短い能を見ているようでした。シテは面を付けていましたので、顔もわかりませんでした。
萬斎ファンのおばさんが多く来ていたはずですから顔が見えなくて残念だったでしょう。
「野宮」は金剛流で演じられていました。鬘物の名曲の一つと言われています。
六条御息所の霊が主人公のしっとりとした寂寥感漂う演目でした。
ただ、正直に言いますと静かすぎて修羅物が好きな私には少し物足りないように感じてしまいました。
次回は12月19日に狂言「内沙汰」(和泉流)、能「龍虎」(喜多流)を見に行きます。
会社の忘年会と重なっていることが昨日判明しましたが、もちろん安酒より能です。
今日の一首 新古今和歌集より
空蝉の 鳴く音やよそに もりの露 干しあへぬ袖を 人の問ふまで
摂政太政大臣