Facebookがすごく大きな決断をしました。

これがどちらに転ぶかは全く予想できません。

FacebookはユーザーのStatus Updateの情報、つまり写真、ビデオ、notes、コメントなどをサードパーティ・デベロッパーに開放することを決定しました。via:WSJ

これを活用すると、デベロッパーはそれらの情報を使って、FacebookAppの作成はもちろん、デスクトップクライアントやデータをMushUpさせたWebサービスなどを作ることができます。

このアイディア自体は別に新しいものではなく、Twitterなどではかなり初期から導入され、多くのサードパーティ・デベロッパーが、色々なサービスを作り出しています。

今回のFacebookの決断が重要なのは、今までSNS特にFacebookは友達だけでつながっているという安心感が人気を博していた大きな理由です。最初から全体に公開されることが前提のTwitterとは訳が違います。

FacebookがMySpaceが勢力を奮っていた時代に、急成長した最初の理由は、大学生、友達しかアクセスできないという安心感が大きかったです。全体に公開が前提のMySpaceとは違い、アクセス制限が厳しかったFacebookでは、ユーザーが安心してかなり詳細なプロフィールやプライベート写真をアップロードしていました。Facebookが写真共有サイトとしてもNo1を誇っている理由もそこにあると思います。

今回の決定はその前提を完全に覆すものです。

もちろんユーザーの許可無く、デベロッパーはそのデータにアクセスすることはできません。ただ、多くのユーザーはそこまで深く考えて、パーミットを出したりする訳ではありません。これはmixiなどの日記を友達のみに表示としていると、自分の日記が外部にでないので安全だと思っている日本のユーザーなどとも近いです。

今後は面白いサービスが次々と開発されていくだろうことは疑う余地はないです。

ただ、そうなった時に、ユーザーは自身思わずデータが全体に公開されてしまったと思い、あせってしまうケースが増えてくることは間違いないです。

僕は今回のFacebookの決定には賛成です。ただ、これは絶対に物議をかもし出します。彼らはそんなことは承知で行っているのでしょうが・・・

どんなサービスでも大きな変更を加えることには覚悟がいります。それが、これだけ大きく、影響力があるサービスを運営しながら、これだけ堂々と変化を恐れない彼らはすごいと思います。

将来的には、今みんなが感じているプライバシーの概念自体が大きく変わり、色んな情報を進んでだすようになると思います。ただ、まだ現状は、閉鎖的で安心なWebを望んでいる人が多いのも事実です。

さて、どうでるでしょうか?


MySpaceがプライバシー強化を謳った戦略にでたら面白いですね(笑)