アメリカでWidgetが取り上げられることが多くなってきました。

そのムーブメントを象徴するかのように、
GigaOMのOm MalikNiall Kennedy の二人の有名ブロガーが
Widget Live! というカンファレンスを11月6日にサンフランシスコで開催します。

Widget Live!はWidgetをビジネスとしている人たちが一同に集まって、
今の状況、将来の可能性などについて語り合おうという趣旨です。


今、Widget economyというものが起こってきています

Widgetは、単一の機能をもったWebアプリケーションで、
個人のホームページやブログ、パーソナライズドペー ジ、
SNS、モバイルなどあらゆるところで見かけられはじめました。

Widgetは今まで1つのサイトに統合されていた
様々な機能を分解して、1つのパーツとして切り出して、
ユーザーは自分の必要な機能だけを取り出してカスタマイズして使えます。


ユーザーがネットに慣れるまでは、
オールインワン型のサービスというのが必要とされていましたが、
ユーザーがネットに慣れてくると、必要な機能は自分で選ぶようになってくると思います。

DELLのカスタマイズモデルが、NECなどのオールインワンコンピューターを負かしたように、HISの個人旅行が、JTBなどのパッケージツアーを駆逐したように、T&Gの自分スタイルウエディングが既存の結婚式を陳腐化させたように、
消費者は自分流というものを欲するようになって来ています。

Webサービスにおいて同じことが起こらない理由はありません。

今まであった様々なWebサービスを一度分解して、
新しく連結しなおす。

オールインワン型のWebサービスのせいで、
本来は網の目状に全てのものが繋がっているはずのWebに、
変な城壁のようなものが建ってしまっています。

こういったものを一度分解してしまって、
本来のWWWができた当初のネットの理想に戻そう
これがWidgetの今後果たしていく重要な役割だと思います。

Widgetの進化とともに、
インターネットは新たなステージを迎えると思います。

MySpaceのようなSNSや、YouTubeのような動画共有サイトが大企業に買収されて一段落ついたと思えば、まだまだ小さな兆しでしかないのですが、新しいBig Waveが押し寄せてくる。

Second Life型のバーチャル空間、リアルタイムコミュニケーション、
ケータイの進化、そしてWidget economy。

ネットの世界は掘れども掘れども金鉱は尽きないようです。



メディア・パブさんでもWidget Live!取り上げられていました。
Widgetブーム到来か:メディア・パブ



追記:
個人的にはWidget economyよりも
Widget ecosystemの方がシックリくると思うのですが、
どっちの言い方の方が流行るのでしょうか?