圧倒的なスピードで噂が現実となりました。

前回のエントリ でChad Hurleyのインタビューから
売却は無いのではと予想しただけに、
非常に早い恥かきでした(笑)


ただ、前回のエントリでも指摘したように、
GoogleとYouTubeの両社は本当に高い補完関係にあると思います。

今回の買収は両社にとって大きなメリットがあると思います。

更に、YouTubeは メディア企業3社とコンテンツ契約を締結しました

YouTubeは米国時間10月9日、Universal Music Group(UMG)、
Sony BMG Music Entertainment、CBSとの提携を発表した。
提携の下、これらの企業に所属するアーティストの音楽やビデオが
YouTubeのウェブサイトに 投稿可能になる。

YouTubeは既にWarner Music Groupと提携を発表 しているので、
アメリカの多くのメジャーコンテンツホルダーと提携が進んでいるので、
著作権に関するリスクは皆が指摘するほど大きくない様に感じます。

今回の提携の中で特に大きいのは、
YouTubeに対して強行姿勢を保っていたUniversalが参加したことです。

後は、MySpaceを擁するマードックのNews corpが
どの様な行動に出るかだけが不安要素だと思います。



今回の買収をめぐる報道の中で特に印象に残ったのは、
メディア・パブさんのブログでも指摘されていますが、
 GoogleのYouTube買収を巡る報道、ブログとマスメディアが協調を:メディア・パブ
有名なテクノロジー系ブログのTechCrunchが第一報を報じ
続くWSJなどを筆頭とする既存のマスメディアがそれに続いたというところです。

更にWSJなどのマスメディアは自身の記事の中に、
参考ソースとしてTechCrunchの名を上げています。

これは2つの意味で驚きです。

1、ブログがこういった大スクープの1次ソースをとれたこと。
2、マスメディアが参考ソースとしてWSJとTechCrunchを同列に扱ったこと。

今回の報道は大きく変わりつつある、
世界のメディア情勢を暗示しているできことなのかもしれません。


長くなりそうなので、詳しくはまたの機会に書きたいと思うのですが、
これからのニュースの1次ソースを獲得し伝えていくのはブログに移ると思います。

ただ、これは一般のブロガーがそういった情報を、
獲得できるようになるという意味においてではなく、
取材力と分析力をもった優秀なジャーナリストが既存のメディアに
サラリーマンとして属す必要が無くなるという意味からです。

TechCrunchをはじめとする、
アメリカの有名なブログガーの収入は年1億に達しようとしています。
 アメリカで有名ブログの収入が1億円を突破!
そして、今後、収入は更に伸びていくと思われます。

こうなって来たときに優秀なジャーナリストが、
本当に組織に属する道を選ぶのか。

報道の在り方が大きく変わろうとしています!