Vol.77 「仕手筋とノムラ(6)」 | ノムラ證券残酷物語

Vol.77 「仕手筋とノムラ(6)」

「今日の独り言」


私は、ゴルフが好きだと昨日書いたが、今週からいよいよ男子国内ツアーが事実上開幕する。去年の暮れに、去年のシーズンの最終戦である日本シリーズが終わった後、何故か今年のツアーの初戦という位置づけで、沖縄で1試合開催されているが、それにしても、宮里愛や横峰さくらの女子ツアー人気とは全く無縁な…可哀想な男子ツアーは…今年も試合数が減って、4月の中盤にようやくシーズンインと言うことらしい…


上記の1試合分の去年の沖縄の賞金を含めても、国内男子ツアーの賞金獲得最高は2000万円である。昨日優勝したフィルミケルソンは、既に今年だけで310万ドル以上稼いでいる。10位のスペインのベテラン、オラサバルであっても170万ドルも稼いでいる。フィルが3億5000万円、オラサバルでも2億円である。1年経ったら彼らは幾ら稼ぐのであろう。


アメリカの大学を出て、日本のツアーにはほとんど参戦していない「今田竜二」ですら、64位で36万ドル弱、つまり、4000万円も稼いでいるのである。数年前から米国ツアーに参戦している丸山は、この数年年間ランキングが米国だけで40位前後であるが、彼も昨年2億円以上稼いでいるのだ。


何故、こんなに違いがあるのだろう…様々な要因があると思うが、それにしても、日本男子プロは、何故、海外に積極的に参戦しないのだろう。英語という言葉の問題か、食生活か、それにしてもである。


若い時に、彼等はどんな思い、夢を持ってプロになったのだろう。夢をもう諦めてしまったのだろうか?と思えてならない。苦しいだろうが、青木功や尾崎直道や、先人の先輩達が苦労して切り開いた道もあるのだ。プロ野球では、野茂の後、イチローや松井、そして城島や井口など沢山のチャレンジャーが既にいるのだ。プロゴルファーも同じはずである。国内の上位のプロなら、十分戦えるはずなのだ。苦労をするなら一番高いところですべきであると思うのは、私だけだろうか…(今日はこの辺で)


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しかし、同じ店で全員の客が同じように売り始めると大変な事になる。一気に2割や3割は下がってしまう。それでは困る事がある。K産業の周辺の玉だろう。一気に下がるのでは自分の最終処理としては様々な問題があるのだろう。そこで、虎ノ門が抱えたアマノを一気に虎ノ門の営業マンが売らないように、奇策が実行された。これがあの前代未聞の「首都圏クロス」であった。


首都圏には支店が東京の支店を中心に当時約50店の支店があったと思う。その半分の25の支店に分け、支店の力量によって株数は異なるが、アマノを平均40万株ずつ割り当てをしたのだ。


1000万株を1支店が持っていてはさすがの虎ノ門も、その後アマノを買い上がらない限り、他の支店も他の証券会社も誰も買ってくれない。余程会社側が何か材料でも出さない限り上がる事は絶対に無いのだ。支店は手数料を上げなければならない。アマノばっかり持っていても商売なんかできっこないのだから、ノムラ全体としても全国1~2位を争う大変力のある支店をこのまま死なせてしまう訳にはいかない。


首都圏の50支店の内、半分の25の支店にでもこのアマノをばら撒けば、ノムラ全体でも、個々の支店でも傷はそんなに大きくならない。さすがに小さな支店といっても支店単位で見れば、40万株=約4億円程度のことであれば、大きな客であれば数人の客で済んでしまう。


1万株単位で客にはめれば高々40人の客で終わるのだ。個々の首都圏の支店長レベルでは、この恐ろしい内幕は分かっていたかも知れないが、末端の営業マンなんかそんなことは知りもしないだろうし、普段から四季報の大株主の欄も見やしない、上から指示のある銘柄をただ適当に押し込む事しか能の無い構成員達は、どこかの機関投資家か大口の法人玉のクロスだろう程度にしか考えていない。(まだまだ続く)