Vol.68 「クレーム処理の天才(2)」
少し書くのが空いてしまいました。忙しくて、メールの処理だけでも大変で、申し訳なく思っています。
継続は力なり!で、今後は出来るだけ平日は書くようにしたいと思います。木村
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さて、新しい次長はM岡次長といって、一見「温厚な田舎のおじさん」って風貌で、まあ「見栄えのしない」「冴えない」おっさんだった。電話も近くにいても何を話しているのかさっぱり聞こえない程度の小さな声だし、この人が本当に虎の穴の次長か?って思えるような良く分からないおっさんだった。
普段のノルマも特に大きな商売をする訳でもなく、ただ支店の数字は全盛期のY田課長が仕切っていたから日中はぼぉ~~っと過ごしていたことが多かった気がする。が、しかし、このおっさんの本性はタダ者では無かった。それはある日突然判明した。
一年先輩のOさんという先輩が無理な商い(ダマテンだったと思うが)で顧客が支店に怒鳴り込んで来た。その時のお客の対応に転勤して間もないM岡次長が応対に出た。朝、9時過ぎだったろうかその客が来たのは・・・とにかく興奮していて「支店長を出せ!」の一点張りだったから、ともかく応接室に押し込んでM岡次長が担当のOさんの話もろくに聞かずに一緒に部屋に入っていった。
その部屋から4時を回っていただろうか・・・出てきた時はそのお客も憔悴仕切っていたような気がする。ずいぶん長い時間だったのだなと、営業場の近くにある応接室からその客は出てきた。その日の夜にOさんが話した内容が驚愕であった・・・
その日の夜、あまりにも長時間に及ぶ顧客とのクレーム対応に疲れ果てたOさんは、課長以上の管理職が退社してからというもののぼう然としていた。それを見ていた我々は、Oさんを慰労すべく残っていた先輩諸氏若手で飲みにいった。少しお酒が手伝ったのだろうか、Oさんはようやく今日の7時間に及ぶクレーム対応の内容を少しずつ話し始めた。そして一気に・・・話し始めた。