Vol.13 「業界用語(2)」 | ノムラ證券残酷物語

Vol.13 「業界用語(2)」

また、ノムラでは、株式や債券・投資信託の社内の注文執行のための伝票=チケットのことを、「ペロ」と呼びます。


元々の語源は、ノムラ創業の礎(いしずえ)となったノムラ徳七商店の、大阪堂島の米相場のセリの昔のやり方に起源すると言われていますが、米相場のセリが上がって行き、最終落札者に対して取引所の仲買人が拍子木をパ~ンと打って「ペロリンコ~ン」と言ったとか言わないとか…その時に落札者に書いて渡した落札表(きっと、値段とか銘柄とか数量とかを記載したメモのようなものだと思いますが…)からの語源と私の記憶にはあります。他の大和や日興ではチケットとか伝票と呼ぶのだと思いますが、ノムラでは恐らく今でも営業現場では『「ペロ」はどうしたぁ~!』って叫ぶ営業課長がそこら中にいるような気がします。


正しい「ノムラ證券の社内用語」?はこれ以外にも沢山あると思いますが、私はその後転職を経てシティバンクに勤めましたが、シティバンク東京支店にも独特の社内用語がありました。一番印象的なのは「ボルト行って来て?」って言われることでした。「ボルト」って?「絞めるとか緩めるとか…ネジのこと?」って、解らないので恥ずかしいのと合わせて最初の頃は黙って聞いていましたが、正確には「Vault」(金庫室)のことのようで、日本人スタッフの発音の悪い人に言われると、「なんじゃ、そりゃ~」って思ったりしました。


様々な業界毎に、その業界独特の用語があるのでしょう。知らない人から見ると面白い言葉も沢山ありそうです。株の世界一般にも当然沢山の業界用語がありますが、これは別の機会にでもまた改めて。 (この章終り)