Vol.3 入社式(その2) | ノムラ證券残酷物語

Vol.3 入社式(その2)

後で聞いた話ですが、例えば上野駅からは、青森支店に赴任する者、仙台支店に赴任する者など同じ電車に乗る者が出発する度に、人事部/研修部のスタッフが、「万歳」を三唱して見送ったということを聞きました。


「これから想像以上の厳しい社会人生活が待っているんだ!お前ら学生気分じゃ駄目なんだ!」って「でも、俺達(先輩も)も耐えてきた、だから今がある、皆頑張れ!」って気持ちがこもった「万歳」での見送りだったのでしょう。羽田空港でも、東京駅でも同じように地方に赴任する新人に手分けして本社の人間の見送りが行われたということです。見送りに着てくれた人事部/研修部の若いスタッフ達は、皆、とても情熱的な人達であったような気がします。


都内近郊の支店配属の者は、地方支店配属の者のような派手な万歳の見送りも無く、全員寂しく?それぞれが研修センターを後にし、ただ今考えると異常に早い時間に支店に着いたと思います。


それぞれ皆、7時半には支店の前のシャッターの前(通用口が分からず・・・)に荷物を持った真新しい紺色のリクルートスーツを着た若者がオドオドしながらN証券の猛者営業マン達が待ち構える支店にそれぞれ到着したのだと思います。そこは強烈な個性の塊のような職場環境で、まるで動物園のようなところでした。。。(続く)