世界には幾つかの予言書があると思います。世界的に有名な予言書と言えば「ノストラダマス」の予言ですが、特に五島勉さんが出版した「ノストラダマスの大予言」の中で、「1999年7月に人類が滅亡する」という予言を書きましたので、これが大変な騒ぎを引き起こしました。幸いこの年には何もありませんでしたが、未だにノストラダマスの予言書(幾つかの予言書を書いています)を日本でも研究している方もいます。池田邦吉さんはノストラダマス(の予言)に関する本を13冊くらい出しています。1999年7月の予言が正しくなかったのも拘らすです。また、日本にも岡本天明が国之常立神の言葉を自動書記して作られたとされる「日月神示(ひつきしんじ)」という予言書があり、熱心に研究している人達もいます。私は、近未来の事は決まっていると思いますが、「遠い未来は何通リかの未来が存在していて定まっていない」と思っています。では、近未来とは何年先位かと言えば、せいぜい十年先くらいではないかと思っています。何故なら、キリスト様や弘法大師様は近未来に必ず戦争が起こると言っているからです。お大師様は「先ずは問題なのは宗教絡みの戦争が勃発する。この戦いは二国間ではおさまらなんぞ。相当長引くであろうからな」と言っています(未来の事を語る時には具体的なことは絶対話されません)。宇宙は宇宙の法則によって推移しています。即ち「因果の法則」です。ですので、こうした戦争が予言されるという事は、私達がその原因を既に作っているという事になります。
この投稿は、臨済宗円覚派円覚寺の横田南嶺管長が「今日の言葉」について書かれたものです。
毎日新聞に掲載されている「人生相談」の自殺につて、作家の高橋源一郎先生(1951年~)がお答えになっている「今日の言葉」です。自殺の内容については「先日は息子が三年前に自死して、それ以来立ち直れないという五十代の女性の方の相談でありました。ご子息は失踪して遺書はなく、身元の分かるものも持たずに、縁のない所でなくなったそうです。
高橋先生は「私の周りでも、何人もの、近しい人達が、自ら死を選らんで来ました。そのたびに、考えたのです。いったいなぜ、死を選ばなければならなかったの」と親身になってご回答くださっていました。
答えはないのだと思いました。「死」が、暗く冷たいなにかが、「闇」から彼らを抱きしめた。「闇」に抱きしめられることを無上の安らぎと感じるほどに、彼らは、疲れ、傷ついていたのかもしれません。そう思うようになって、決めたことがあります。現実の前で、私は無力だった。「闇」から、彼らを引き戻すことができなかった。だから、せめて、少しでもいいから、「生」に、「光」の方に振り向いてもらえるような「ことば」の作り手になりたいと、と書かれていて、そんな深い思いで作家をなさっているのだろうと尊く思いました。
そして高橋先生は、その母親に、「こう思ってください。わたしのところに来てくれてありがとう。短い時間だったけど、幸せだった。今度会うことがあったら、抱きしめさせて」と書かれていたのでした。
宗教者の中には、自殺は自らの命を絶つのだから、重い罪だと説かれる方もいます。それは恐らく自死を思いとどまって欲しいという強い思いから言われるのではないかと察します。しかし、その一言は、身内を自死で失った方には、深く突き刺さります。ただでさえ、身内を失った悲しみに暮れている時に、故人がまるで罪人のように言われては、更に一層深い闇に突き落とされる思いでありましょう。
花園大学の教授の佐々木閑先生は、「自死」について独自の見解をお持ちであります。ご著書の「日々是修行(筑摩書房)」には、「自死は悪ではない」という章があります。その中で、佐々木先生は、まず「一部のキリスト教やイスラム教では、せっかく神が与えて下さった命を勝手に断ち切るのだから、それは神への裏切り行為として罪悪視される。自殺者は犯罪行為である」と書かれています。そういう考え方もあるでしょう。
では仏教ではどうなのか?佐々木先生は、「では仏教ならどうか。仏教は本来、我々をコントロールする超越者を認めないから、自殺を誰かに詫びる必要などない。確かに寂しくて悲しい行為ではあるが、それが罪悪視されることはない」と言われるのであります。もちろんのこと佐々木先生は、「人は自殺などすべきではないし、他者の自殺を見過ごしにすべきでもない。この世から自殺の悲しみがなくなることを、常に願い続けねばならない」と仰るのですが、「しかしながら、その一方で、自分の命を絶つという行為が誇りある一つの決断だということも、理解しなければならない。人が強い苦悩の中、最後に意を決して一歩を踏み出した、その時の心を、生き残った者が、勝手に貶めたり軽んじたりすることなどできないのだ」と語っています。
皆さんは、キリスト教やイスラム教で言っている事が正論で、佐々木先生の言っている事は間違いであるという事がご理解出来るでしょうか。要するに、佐々木先生も横田管長も宇宙の事をご存じないから、このような意見を言ったりすることになるのです。