前回の投稿では、イスラム教に関する疑問点につき書きましたが、同様にヒンドゥー教に関する疑問点につき説明します。疑問点の一つは、「ヒンドゥー教の三大神、シバ神様、ブラフマー神様達は、どんな存在なのか」という事です。二つ目の疑問は、「ヒンドゥー教には、三大神様だけが関係しているのか」という事です。三つ目の疑問は、「ヒンドゥー教の寺院は、多くの国に沢山の寺院があるが、三大神様はどのようにして寺院を管理されているか」という事です。

 

ヒンドゥー教の場合も、キリスト教徒イスラム教とほとんど同じと言えます。即ち、三大神様は全て「宇宙神」です。そして、やはり仏様と接点を持っていますが、どちらかと言えば最高神である「天部の神様とのコンタクトが多い」と言えます。寺院には、同じように「三大神の分身と聖者」が居り、寺院が管理されています。

 

 

中村公隆和尚さん(1927年~)は、「今を生きるお大師様」と言われるような大変な能力(法力、霊能力など)を有する密教僧です。実家は、広島にある「宿王院」という由緒あるお寺です。1951年に高野山大学を卒業しています。この頃から注目されていたそうで、気合で鳥を落とす事や癌の人や目の見えない人を治したりしていたそうです。また小鳥におはようと声をかけると、チュチュチュと飛んできたそうです。

 

 

兎に角、高野山大学では、中村和尚に大学に残って貰いたかったようです。高野山大学では寮長をされており、大学の関係者から大変信頼されていました。高野山大学を卒業して、一旦大学を離れ、様々な修行(教相に対して事相と言います。教相は学ぶことです)をされています。例えば、西国を歩き回ったりしていますが、修行の中に「有名な、ハンバーグ事件」と言われる修行があります。

 

 

それは、岐阜県のある山の上に修行場があり、そこに大師堂があり、山の八合目あたりにある小さな滝の所で断食して滝に打たれた後で座禅をしていたそうです。ずいぶん気温が下がっていた夜に、うっかりやりすぎたそうです。良い気持ちになって長時間拝んでいました。つねっても全く痛さがないし、脈がトントンといって暫くない。もうこれは限界だ、一辺休憩してこようと思って下がっていき、体をふいてパンツをはいて、毛布へもぐりこみました。

 

 

翌朝、血でくっついてしまったパンツが脱げなくなっていました。血でくっついてしまっているところに手をあてると、手が入るくらい凹んでいました。凍傷で、腰の肉の一部が切れたのです。肉片は、丁度ハンバーク位の大きさでした。それが「ハンバーグ事件」です。

 

 

もう一つ中村和尚さんの修行を紹介すると、中村和尚はかつて弘法大師が修法された「室戸岬の洞窟で、虚空蔵求聞持法、を修しています。100日かけて行う行ですが、成満したときには、周りの草がすごく大きく育っていたことに初めて気が付いたそうです。無意識に洞窟に入って、長い長い間虚空蔵菩薩様の真言を唱え続けて、気が付いたら草がぼうぼうになっていたという事です。凄い集中力と言えます。

 

 

お父さんが亡くなった時に、透視をしてみたことがあるそうです。すると、「お不動様の童子の、矜羯羅童子、制多迦童子がいて、童子の一人は荷物を担いでおり、一人は傘をさしかけており、雪の降る川の縁の堤防を豪華な着物を着て歩いていたそうです」。阿弥陀如来様が迎えに来て下さるというのは本当で、父親の場合はそれを見ました、と言っています。透視となっていますが、これも霊能力の一つと言えます。大変優れた霊能力を持たれてることがお分かり頂ける案件だと思います。

 

 

お父様も大変優れた高僧だったようで、中村和尚が真夏に座禅をしていた時に蚊が沢山のいましたので、ずいぶんはたき殺したそうです。それを見たお父さんは、「むやみに殺生をするな」と怒られてそうです。それから、中村和尚は座禅をする時には「結界を張って」行ったそうで、座禅が終わると結界の外に沢山の蚊が死んでいたそうです。結界とは、「想念で聖域を設定する事」です。蚊が結界の中に入ってこれないという事ですので、「物理的な聖域」となっている事が分かります。お大師様のような、「凄い法力の持ち主」であることが分かります。