前々回と前回の投稿では、キリスト教に関する疑問点につき書きましたが、同様にイスラム教に関する疑問点につき説明します。疑問点の一つは、「アラーの神様は絶対神と言われているが、どんな存在なのか」という事です。二つ目の疑問は、「イスラム教には、アラーの神様だけが関係しているのか」という事です。三つ目の疑問は、「イスラム教のモスクは、多くの国に沢山のモスクがあるが、アラーの神様はどのようにしてモスクを管理されているか」という事です。(次の投稿に続く)

 

 

山野寛然(やまのかんねん)さんは、大阪にあった「天台密教の修法道場である西福寺の住職」であった方です。1934年の生まれです。何年だったか明確に覚えていませんが、山野和尚さんにお会いしたくてお寺に電話を掛けたところ、奥様がお出になられて「1ケ月前に亡くなった」と教えてくれました。丁度、私は本を書いている時で、山野和尚さんの事も書く予定でしたので奥様にお話ししたら「完成したら、是非送ってください」と言われました。亡くなられたのは、2015年3月頃だったのではないかと思っています。

 

 

山野和尚さんは、ご神仏などと明確に対話ができるような霊能者ではなく、「霊感の強い方」で知られていました。様々な霊的体験や臨死体験などをされた方です。幾つかの体験などをお話しします。

 

 

山野さんは、『霊の声は一度も聞いた事はありません。「声がしたと感じる」と言った言い方をされています。では何故声がしたと言うのかというと、話しかけているのを感じるというか、言葉の波動をキャッチするチャンネルがあって、動物でも植物でも死んだ人間の魂でも、意思を持つものすべてが、私の会話波動のチャンネルに波動を合わせてくるのです』と言っています。これは、ご神仏とお話しできる霊能者の方も同じであり、高波動なご神仏の波動に合わせる事により対話ができるのです。

 

 

山野さんの霊感とは、例えば、「相談者の方の横に、こんな帽子をかぶり、こんな色の上着を着て、こんな話しをしている人がいると感じます」といった霊感だそうです。そうすると相談者の方は、「亡くなった父です」と言われるように、山野さんの霊感の通リだそうです。

 

 

臨死体験も数回されています。興味深い体験をされていますので、少しご紹介します。

 

 

先ず、1回目の臨死体験の話しです。「ある日、眠っていると何となく異様な気配を感じるので、目を開くと白い着物姿の人が枕元に立っていました。膝から下は見えないので空中に浮いているような形で顔も胸までしか見えませんが、白くて長い髭が目立つ大きな人で、白い衣を着て、仙人の持つような杖を持っていました。守護神は絶対顔を見せる事はないと聞いていたので、何故出現されたのだろうと思っていました」と話されています(何故、守護神が顔を見せる事がないと言われているか分かりませんが)。

 

 

それから何日か過ぎて、急に脳梗塞を起こして意識不明に陥ったそうです。その時みえたものは、「真っ黒い大きなトンネルに向かって、合掌した老婆が吸い込まれていきました。大腿部から切れた脚を抱えた者も、ぐんぐん吸い込まれていきます。私もそのトンネルに入ると楽になるので、入ろうとするのですが守護神が杖でポンとはじき飛ばすのです。何回か、それを繰り返しているうちに、ふと眠りから醒めたら病院のベッドで3日間寝ていました」と話しています。杖ではねのけられたのは、「生きよ」という所作だったのだろうと、今は守護神に感謝しています、と仰られています。(あの世への行き方は、色々あるようです。この場合は、黒いトンネルに吸い込まれていると言っています)

 

 

2回目の臨死体験の話しです。血圧が230を超えて、人事不詳になった水曜日の昼、主治医が2人来て「奥さん、貴方の御主人は多分今週の金曜日頃までです。呼ぶ親戚があれば全部知らせた方が良いですよ」と言っています。「大丈夫、俺は死なないよ」というのですが、自分の身体が宙に浮いている様な感覚で、こちらの言葉が通じません。主治医も家内も小さく見えて、離れたところから見ているような感覚なのです。多分臨死状態で、既に魂は肉体から抜けて、病室の天井付近に漂っているらしく、ベッドとの距離がかなりあるように思えます。

 

 

ここで死んでは大変だと思ったので、私は日頃信仰している観音様に、「どうぞ今度だけは助けて下さい」と心からお願いしました。すると夜中に、枕元に高さ2メートルほどの観音様が真っ白い姿で立って下さった。この観音様は、仏師である義兄が彫ったもので、日頃は道場(お寺)の須弥壇に安置してあるものでした。観音信仰をしている人や、観音に縁のある人がお見えになると、楠を切った時のような香ばしい匂いが道場に漂います。(お寺にお祀りしている仏様は、お寺が行っている事は全て分かっていますので、助けて下さいと言えばすぐに来てくれます)

 

 

この様にして、2回目は観音様に助けられています。第1回目の臨死体験の守護神と言い、第2回目の観音様と言い、大変興味のある話です。守護神や観音様をご覧になっていますので、山野さんが、霊感の強い人(霊能力のある人)であることが分かります。

 

 

山野さんには様々な事を教わりましたが、一つ心に残っている事は先祖供養に関する事です。仏壇などで先祖供養する時には、コップに水を入れ置きますが、先祖供養したときにコップの内側に大粒の泡が幾つかついている時は「先祖に不満がある時」であり、細かい泡が沢山ついている時は「先祖が喜んでいる時」だそうです。義姉に確認したら、「細かい泡が沢山ついている」という事でした。短時間の供養だと分かりませんが、少し長めに供養するとそうなると思います。義姉の供養は、先祖に届いている事は分かっています。