引き落とし  14日目 ○朝青龍(12-2)-白鵬(12-2)●


今場所の大一番、横綱の落ち着きが一枚上手でした。白鵬は少し焦ってしまったかもしれません。立ち合いから若干白鵬のペースでしたが、相手をよく見ていた朝青龍がきれいに放り投げました。やはり終盤の朝青龍に敵はないようですね。ふがいない大関陣、琴欧洲に千代大海は琴欧洲が勝ってようやく勝ち越し。破れた千代大海は、五分の星で朝青龍戦を残すのみですから、今場所は自力で取りきって負け越しということになりそうです。


今日は、わが街が誇る音響の札幌コンサートホールで、札幌交響楽団の定期演奏会を聴きにいきました。ニールセンにグリーグ、全く知らないトゥビンという、北欧のプログラムです。指揮のクリスチャン・ヤルヴィも北欧のエストニア出身だそうで。狙いはグリーグのピアノ協奏曲です。グリーグ初期の作品ながら、寒々しく叙情的なメロディがあまりにも美しい名曲です。ピアノは小川典子で、多少ミスタッチがありながらも、それほど問題はない弾きぶりでした。ただ、ヤルヴィのテンポ取りがあっさりしているせいで、盛り上げられるフィナーレもするっと通過してしまいました。生を聴くのは初めてでしたが、これは失敗でしたね。


一曲目、ニールセンの「アラディン組曲」というのは知らないな、と思っていたのですが、第一曲だけは聞いたことがありました。最近ネットラジオででも流れていたのでしょう。インパクトのある激しい曲。後半、トゥビンの交響曲第4番「抒情的」。これはわかりませんでした。弦が美しく奏でていましたが、メロディの進み方が面白くなかったのです。これを聴いて思ったのは、グリーグは北欧の中でも際だっている作曲家だな、ということでした。演奏頻度の違いはこういうところに現れるようです。