最近、発泡ウレタンをカーボンリムに充填して、剛性を強化しようという、

工作を実施してきました。

 

失敗に終わった第一回目の注入でした。

 

失敗した注入は、再注入でリカバリーできました。

 

 

 

その後、リムの振れ取りと本締めにてホイールは完成しました。

 

振れ取り台が無いので、フレームにホイールをセットして、

付箋紙やテープをリムに触るか触らないかの位置に貼って振れをチェックします。

案外振れ取り台と同じ作業が可能でした。

本格的な振れ取り台は要らないですね😁

自分だけのホイールを組むなら、自分のフレームを使ったらいいですよね。

 

もちろん振れ取り台は使ったことありますよ。

 

 

 

発泡ウレタン充填リムはこうして無事に完成したわけですが、

当初、予定していた発泡剤の充填量は60gでした。

 

 

リムの内部体積はリムの横幅と高さと外周を掛け算して算出します。その体積を埋めるのに必要なウレタン量は、その体積を30倍で割り算した値です。

体積は1.8リットルで、30倍で割ると、60gのウレタン量ということになります。比重が1.0で発泡倍率が30倍です。


 

 先ほどの計算では、リムの重量増加は60gで済む予定でした。

 


しかし、最終的な充填量は170gになってしまいました。

発泡率は10倍程度です😰

 

発泡率が低くなった理由を考えてみます。

今回の工作時期は12月です。発泡ウレタンの発泡率は気温や原液の温度によって左右されるようです。設計では、室温20℃程度での発泡で30倍だそうです。

 

しかし、今回は気温10度程度で実施しました。よって室温と液温が低かったために発泡率が期待を下回ったのだと考えられます。


それに、型内のように狭い場所では発泡率が低下する場合もあるみたいです。👇



 気温が低かったので、リムの重量増加が予想できたうえでの施工でしたが、170g増加はちょっと増えすぎたように思います。施工前の400g程度と施工後の570gではリム性能の主旨が変わる程の重量増加だからです。軽量リムと重量リムとではっきり区別できるような重量です。


とはいえ、重量増加を直ちに拒否すべきではないと、今回の失敗(?)を悲観しないラインに気持ちが思いとどまっています。



なぜなら、逆に超軽量リムを使うことのデメリットをこれまでに体験しているからです。そのデメリットは超軽量であるリムは速度減衰が早いので、速度維持には比較的ペダリングを継続する必要があります。軽量であることが走り続ける点で常に優位ではない。軽量はエンデュランス性能において、絶対に必要とは限らない。と、私は考えるようになっていました。



つまり、重量増加したリムも使ってみれば、慣性による速度維持性能が巡航の楽さとそこから追加で踏み込んだときの最高速度が向上を容易にするのではないか?ざっくりいうともっと速く走れるんじゃないのか?と期待するようになったわけです😉


今回は重量増加が予想以上でした。これから使ってみて、速度維持など期待通りであれば、この工作、前輪にも展開したいと思っています。


やるとしたら次回は夏☀にやろうと思います。ウレタンの発泡率向上に期待できるからですね。またやりたくなるかどうかは、再度になりますが、今回のホイールを走り込んでみて良かったらですね。良くなければやらないと思います。

 

ホイールのレビューはまた次回🤟