1ヶ月ほど前にホイールを組みました。
組んでみたものの、購入したスポークが2mm長いことに組んでみて気が付きました。そのためスポークテンションを限界まで張ることが出来ない状況でした。短いスポークを再度購入することは、初めの購入分が無駄になるので避けたいところです。何か方法がないか考えてみました。




①スポーク構造の確認

そこで、まずスポークの構造を復習してみます。スポークはリム側の端がネジになっており、ニップルに設けられたメスネジと噛み合って、リムとハブを接続します。
 
従って、
スポーク=ネジ
ニップル=ナット
と言えます。



●重要
このとき、ネジとナットの噛み合い長さ(ニップルのネジ長さ)が重要で、リム最大スポークテンション(負荷)でスポーク(ネジ)とニップル(ナット)を締結したとき負荷に耐えるニップルのネジ長さが必要です。一般的な知識として、ネジ径=d[mm]としたとき、ナット噛み合い長さ=1.5〜2d[mm]がネジが破損せずに締結できる長さになります。



上の重要知識に従って考えます。
ニップルのナット部は10mmほどあります。ネジの直径d[mm]=2mmに対して2d[mm]=4mmなので、スポークテンションを受けるには十二分の長さがニップルには元々有ると言えます。
ネジ・ナットを置き換えると、スポークの直径は2mm、余裕みて4~6mmのニップル噛み合いが確保できれば十分と考えます。
従って、10mmー6mm=4mmだけニップルのネジ受け部が無くなっても良いとなります。ここでいう、4mm無くなることの意味は、
見かけ上、スポークを短くすることと同義となります。
 


●図で考えてみる
図でニップルの無くなる4mmを見てみます。
 
ニップルのスポークがはじめに噛み始める側の4mmを削るとします。(右図加工)(左図標準)図でけずると書いた部分です。


ネジ部が4mm無くなることで、

 
ニップルにスポークが+4mm入り込むことで、ネジが無くなった量だけスポークが見かけ上短くなります。
 
 



②実際の加工
早速、加工後になります。

先述の図で見たようにネジ部の始まりが奥まっている様子。
加工により、スポークテンションをより強く張ることが出来るようになります
今回の目的はここです☝️
 





●加工方法について
は2.2mmのドリルをニップルに突っ込んで目印まで削るだけです。
 
今回は2mmだけ削りました。



③加工を伴わない方法
●他の方法について
もう一つ、スポークを見かけ上短くする方法があります。
 
ニップルワッシャーを使うことです。
 
下の画像のようにニップルに組み合わせて使います。
このワッシャーは単純にニップルを1.5mm底上げすることができます。つまりスポークは見かけ上1.5mmだけ短くなります。
 


今回はけずり2mm+ワッシャー1.5mm=合計3.5mmスポークを短くしました。
 


はじめに2mm長かった分と、テンションが掛かって伸びる分を考慮して、3.5mmです。
 
 


今回の記事はここまで🌟
 
 

●次回
実はホイール性能を強化する秘策をもったいぶらせていますが、それはまた次回以降に✌️もうやってしまっているんですけど、記事にしていないだけです。
お楽しみに😁
秘策材料👇👇👇👇