カツです。

ここ最近の新潟県内では、どこか「身近な場所」での事件が続いている。


特別に物騒な地域ではないのに、ニュースを見ていて思わず手が止まる。


今月中旬、新発田市で起きた“会社の女子トイレ侵入”の報道がその一つだ。


■勤務先の女子トイレに…?



10月16日、新発田署は市内在住の契約社員の男性(41)を建造物侵入の疑いで逮捕した。


報道によると、8月下旬、胎内市内の勤務先1階にある女子トイレへ侵入したとされる。


会社の敷地内という、ごく身近な空間。

「職場」という“安全なはずの場所”での出来事に、多くの人が驚いたはずだ。



被疑者は「女子トイレには入っていない」と否認しているという。

詳細はまだ明らかではないが、こうした報道をきっかけに、

社内でのカメラ設置や入退室の管理を見直す企業も出てくるかもしれない。


(写真:niikei.jp/NST新潟総合テレビ)





■夜のタクシーでも…



同じ週には、新潟市中央区でももう一件。

タクシー運転手の男性(61)が、酔って寝ていた20代女性にわいせつな行為をしたとして逮捕されたと報じられた。


夜の繁華街からの帰り道——女性にとって、タクシーは“安全な場所”のはずだった。


こうした事件が続くと、地域の防犯意識にも少しずつ変化が出てくる。

「人が多い場所だから大丈夫」「慣れた職場だから安心」——


その油断を狙うかのように、思いがけないところでトラブルが起きる。

新潟県内でも、夜間のひとり歩きや個人タクシー利用の際の注意喚起がSNS上で広がりつつある。


(写真:news.nsttv.com/新潟日報)





■“事件の裏”にある地域の課題



報道をただ「怖い話」として消費してしまうのは簡単だ。

けれど、その背景には職場のセキュリティ体制や、

夜間の移動手段の少なさといった“地域の現実”が隠れている。


とくに地方では、会社の建物が古くカメラが少ないことも多い。

また、深夜に代替の交通手段が限られていることも、


安全を確保しづらい一因になっている。



■防ぐために、できること



事件をゼロにすることは難しい。


けれど、まず「自分の身近にも起こり得る」と意識するだけでも違う。

夜間の移動では配車履歴を残すアプリを使う、

職場では不審者対応マニュアルを共有する——。


そうした一歩が、地域の安全を守ることにつながる。