いつも隣にいるあの人は私ではない
同じものを見て、同じものを食べて
別のことを思う

隣にいるあの人の言動は
私の世界の奥行きを増し
広げてくれるけれど
隣にいるあの人の世界を
私は見ることができないし
同化することもない

でも、だから、
私はあの人の世界に寄り添い
私の世界を安心して生きてゆける

ふたりだけの世界と世界の心地よい間(はざま)でちゃんと息ができている