ピースの又吉直樹さん主催のライブ
行けてよかった、
そう思う。
ひとつひとつの短い場面の背後に、影みたいに引きずってきた個々の物語を感じるような気がして、切なくて笑った。
それぞれの絶景(願望)は、案外近くて触れるのことできない世界なのかもしれないと思った。
妖怪と青年、老人と幼児
登場人物の対比がそれぞれの濃度を増すようでゾクッとしたし、
ピカソやダ・ヴィンチと日常の風景が織り成す芸術に一瞬「あっ!」っとなって、くすっと笑った。
広くて狭くて
近くて遠くて
優しくて冷たくて。
背中合わせの矛盾する世界は、どちらもちゃんとそこに在って、主張していた。
自然と人間と戦争と…
壮大なスケールの舞台の中で、気が付くと私は私を見ていた。
私自身を。
境目はあるのだろうか。
頭の中をぐるぐるといろんな感情が蠢く。
境目が曖昧になってひとつになってゆく。
いびつな形のピースがはまっていく。
はまったピースは、だけど、形を変えるから、またはめ直さなくちゃいけなくて
永遠に完成しない。
そんな世界、絶景。
走れ、メロス
そう思った。