路 ルウ 吉田修一ふらりふらり 行ったり来たり。 息を吐いては吸って 吸っては吐くように生きている。 定まらないのが私 漂い続けるのが私 それでいい。 「路 ルウ」 路という字が気になって 辞書を開いたら いくつかある意味の中で 途中、みちすがら という意味に心が留まる。 途中、何かと何かの間。 生も死も 出会いも別れも 日常の景色も出来事も。 私は途中を生きている。