夢を見る。
最近は毎日。
夢にはたいがい小学校の同級生がでてくる。
しかも親しかったわけではない、顔は知っているという程度の。
私は中学で転校したから出てくる同級生はみな当時のままの姿。
なぜだろうと考えるけれど一向にわからない。
私は小学校時代に何を残してきてしまったのだろう。
私の中の何かが何かを必死で訴えているようで
私は落ち着かないでいる。

近くの花屋さんで花を買った。
エリンジウムというらしい。
うっすら青くて花というより実のようなそれは茎も青い。
お店のおばあちゃんは「これは外国の花よ」といい、「最近は外国の花が多いからね」といって一番元気そうなそれを丁寧に選んで新聞紙でくるんでくれた。
受け取って帰ろうとしたとき
「この花の色はなんだか淋しいね」っておばあちゃんはいって
近くにあった目の冴える艶やかな色のカーネーションを一本入れてくれた。
何だかとても温かい気持ちになって、歩いて帰った。
さっそく花瓶に移して眺めてみる。
艶やかなカーネーションが青に包まれ異様に浮き立っている。
淋しさが増してしまったみたい。
玄関に置いて
私は毎日落ち着かないでいる。