HARDWARE INTERFACE

 

Reasonは、このHARDWARE INTERFACEを介して、外部とコミュニケーションをする。

ここで云う外部とは、Reason以外の環境及び機器という意味で、ReWireや外部からのMIDI信号、オーディオ・インターフェース等を指す。

 

上段にタブのようなボタンが4つ並んでいる。

 

  • AUDIO I/O
  • MORE AUDIO
  • BIG METER
  • ADVANCED MIDI

これらは、通常の利用でいじることはない。

 

画像では、AUDIO I/Oボタンがオンになっているが、ここにはSAMPLING INPUT(サンプリング入力)、各16チャンネルのAUDIO INPUT(オーディオ入力)とAUDIO OUTPUT(オーディオ出力)があり、SAMPLING INPUTのL/RとAUDIO INPUTの1/2 チャンネル、AUDIO OUTPUT1/2 チャンネルのインジケータが点いている。

 

これは、ここに接続があるという意味。

 

これがデフォルトの状態で、

AUDIO INPUTはSAMPLING INPUTに、AUDIO OUTPUTはMASTER SECTIONのMASTER OUTにルーティングされている。

 

AUDIO INPUTは、通常、オーディオ・インターフェースからのオーディオ入力に繋がっているので、オーディオ・インターフェースからサンプリングが可能ということになる。

 

AUDIO OUTPUTは、Reasonで制作したステレオ・オーディオ出力がここを介してオーディオ・インターフェースに送られるということだ。

 

INPUT FOCUSボタンとPLAY FOCUSボタンは、複数ファイルを開いていて、かつ、外部の同期信号によってReasonをプレイするときにのみに意味がある。

 

だから、通常、スタンドアロンでReasonを使っている場合は、何も弄る必要がない。

 

MASTER SECTIONからのステレオ信号をケーブルによって受け取っているということは、その間に、何かFXプラグインを挟むということも可能。

 

MORE AUDIOボタンをオンにすると、次の画像のようになる。

 

これで、オーディオの入出力は各64chが扱えるようになる。「扱う」というのはルーティングが可能になるということだ。

ここは制作環境に依存する部分だが、ReWireでREASONのMIXチャンネルやオーディオトラックを個別にマスターDAW側で操作したい場合に、ルーティングを変更して使う場合等に使用できる。

 

次のBIG METERボタンをオンにすると、次のようになる。

ここではメーターモードをMODEスイッチで切り替える。

 

各モードは、マスタリング後の楽曲の聴感上の確認に使うのが通常の用途だろう。

 

VUモードは、信号レベルは平均化されて表示されるので、音圧の確認に、

 

PPMモードは、トランジェント(信号の過渡応答性能)を確認するのに使う。

 

PEAKモードもPPMと基本は同じだが、メーターの振れ方にリリースタイムが設定されていないので、より正確なのだが、逆に分かりにくかったりする。

 

VU+PEAKモードは、基本はVUモードと同じだが、ピーク(最大レベル)も表示する。

 

PPM+PEAKは、基本はPPMモードで、ピークも表示する。

 

文字で書くと分かりにくいが、Reasonで再生しながらモードを変えて見れば、違いがつかめると思う。

 

ADVANCED MIDIボタンを押すと画像は次のようになる。

 

これもReasonをスタンドアロンで使う場合は、使わないだろう。

外部のMIDIシーケンサーでReasonをコントロールしたい時にのみ意味がある。

BUS SELECTでバスを選び、任意のチャンネルにデバイスを割り当てることで、外部からのコントロールを行う。

A〜DのBUSがあるが、これは、Reasonの環境設定で予め設定しておくことになる。

 

尚、HARDWARE INTERFACEは削除することはできない。

 

HARDWARE INTERFACE

初出:Reason 1.0