ブログを休んでますが、俺の都合に関係なくPropellerhead Reason 10のベータテストが一昨日から始まってしまっているので、ザックリレポート。

 

 まず、今回のアップグレードのポイントは、

 

  • コンテント・マネージャー
  • 新しい標準装備のデバイス:Europa、Grain、Synchronous
  • オプションで無料で追加できるデバイス:Klang、Humana、Pangea、Radical Piano
  • オプションで無料で追加できるReFill:Drum Supply、Loop Supply
  • ブラウザーのお気に入りリストの機能アップ
 
 こんなところか。
 
 まず、ベータテスト開始で、すぐに問題が。
 
 オプションで追加できるデバイス、ReFillは、新しいコンテント・マネージャーでダウンロードするわけだが、ここでエラー発生。
 
 ベータテストのリポートをあげる場所があるんだが、ここでも頻出の問題の様子。
 
 これ、色々、試したんだけど、どうやら、Drum SupplyとLoop Supplyのダウンロードで内部エラーが発生するようで、Klang、Humana、Pangea、Radical Pianoのダウンロードでは発生しなかった。
 先に、Klang、Humana、Pangea、Radical Pianoをダウンロードして、Drum SupplyとLoop Supplyを「1つづつ」ダウンロードすることで完了できる。
 エラーは発生するが、構わずContinueしてしまおう。
 
 同時にやってしまうと、片方のダウンロードが終わった時点で、内部エラーの無限ループに入り込んでしまって、完了しない。
 
 でも、今日の時点でベータ版のアップデートがあったので解決しているかもしれないが、ダウンロード済みなので検証していない。
 
 この内部エラー、ダウンロードと何かが重なると発生するようで、ベータ版アップデートの際に、別のことをやっていたら、ここでも発生。そうするとやり直す羽目になるので、何かをダウンロードする時はおとなしくしていましょう。
 
 まあ、この問題は正式版では解決するでしょう。でないと、出荷できないでしょう。
 
 これを完了すると、Klang、Humana、Pangea、Radical PianoがReason デバイスとして認識される。
 Radical Pianoは最も古いRack Extensionなので、当然、持っていたのだが、コンテント・マネージャーでのダウンロードが終わると、Rack Extensionの欄からは消えて、Reason デバイス側に表示されるようになる。
 
これはインストゥルメント。
 
エフェクトの方にはsynchronousが追加されている。これもRack Extensionからは消えた。
 
ユーティリティーとPlayersは変更なし。
 
Factory Sound Bankは、30MBほど容量が増えてるけど、膨大なんで、どこが変わってるかわからない。
 
Orkesterに変更はない模様。
 
Reason Patch Collectionにも変更はなさそう。
 
Factory Sound Bankのリストを見ればわかるが、ここには新しいデバイスのパッチがない。
 
どうやら、新しいデバイスは全て内部的にはRack Extension扱いのようだ。
Radical Pianoとsynchronousは元々、そうなんだけど。
 
だから、新デバイス群のパッチは、全てRack Extensionsに入っている。
 
Drum Supplyは、膨大なサンプルとKONGのパッチで構成されていた。
 
Loop Supplyは、膨大なREXループとDr. OctoREXのパッチで構成されていた。
 
サウンドは、まだベータテスト開始から2日しか経ってないので、印象だけだけど……。
 
EUROPA
やはり、今回の目玉はこれなんだろうね。
 
3つのエンジンを搭載していて、それぞれで、
アナログ、ウェーブテーブル、スペクトラル、物理モデリング、FMシンセシスを選んで、セクションごとに設定しながら進んでいくというような感じでサウンドメイク。
 
印象としては、「使える」感じの音が鳴るね。PARSEC 2より簡単かもしれない。
 
GRAIN
 
これはグラニューラ・シンセですね。
CubaseでいったらPADSHOPと言えばいいのかな。
グラニューラ・シンセは、目的がはっきりしている方が使い易いと思うんだけど、
逆にいうと、目的がないと使いどころがわかりにくいんじゃないかな。
 
PADSHOPにも同じことが言えると思うけど、目的のある人には必須のもので、ないと、割と目がいかないシンセなんじゃないかな。
 
SOUNDIRONのサンプルプレーヤー3種。
 
こういうのは評価が難しいね。
KLANGはTuned Percussion音源。
10種類のサンプルから1つ選んで、それを加工するという非常に簡単なもの。
 
PANGEA、HUMANAも考え方は同じで、それぞれ、World InstrumentsとVocal Ensamble用ということになっている。
 
今回のアップグレード。デバイスの量的にはReason 6のアップグレードに匹敵する感じがするけれど、あの時みたいな興奮は覚えないな。
 
俺的には、期待はEUROPAのみと言っていいでしょう。
Radical Pianoもsynchronousも好きだけど、元々、持ってたしねぇ。
 
このSOUNDIRON製の3つは、う〜ん、俺はどうでもいいかな。これならe-instrumentsのストリングスを1つ入れてくれた方が良かったかな。どうせ正体はRack Extensionなんだし。
 
EUROPAのためにアップグレード料金を払う感じになっちゃうねぇ。
GRAINもジャンルによっては必須なんだろうけどね。俺は興奮しない。
 
SOUNDIRON製の3つは、印象としてLogic ProのGarageBand Instrumentsに毛が生えた感じなんで、どうせなら20種類くらい入れちゃえばよかったのに。
この3つじゃ、どうしてもジャンルを選ぶよね。
もっと、エレピとかクラヴィとかオルガンとかベースとか、そういうのにしてくれればよかったのに。
 
次に、ブラウザーのお気に入りリスト。
 
これ、地味だけど、大変便利になりました。
EUROPAは欲しいけど、俺的には、EUROPAは必須ではない。他のシンセでも代用できる。
だから、このお気に入りリストが、俺的なアップグレードの最大のポイント。笑。
 
お気に入りリストに、Reasonデバイス、Rack Extension、VSTプラグインを追加できるようになりました。
 
ただ、それだけなんだけど、もうVST in Reasonになってから、ブラウザーがすごく長くなっちゃって、大変だった。
これなら、普段、よく使うものを用途別にまとめておけるもんね。
 
だから、これが一番、嬉しいかな。
こんな感じね。
 
この機能は欲しかった。
 
とりあえず、こんな感じでベータテスト続行中です。