火曜日のお楽しみだったSHOGUNがついに最終回。
9話の時点で「あぁ合戦はないのね。予算なかったのね。」と感じていたものの~一体どう勝利したことを描くのだろうかと興味津々でした。
で、ふたを開けてみたら駄作。
う~ん。原作を読んでいないので原作が映像向きじゃないのか?なんですが。
期待していた伏線が全然回収されないことにモヤモヤしっぱなしのまま最終話まで来て終わってしまった。
物語の冒頭、按針が虎永の窮地を2回救うんですけど2回目で二人の関係性が確定した感あったんですよね。
きっと虎永からしたらこの外国人は救世主に見えたんじゃないか、みたいな
ところが中盤まったく関係性が進展しないどころか無視し続けられている。
そして最終回で「あいつがいてもいなくても私の戦いの結果は変わらなかった」発言。
策士という設定なのに重要なダークホース活かさないんかい!みたいな。
按針は按針で自分がイギリスに戻った夢を見るわけですよ。
年老いて床に伏しつつ、自分の武勇伝を孫に語る、という。
でも虎永は「あいつはイギリスにもどることはないだろうな。」ってまた切り捨てるわけです。
按針に船を作ることを命じて日本にとどまらせ、船ができたら(技術を盗んだら)鎖国して船を壊し、帰れなくする。
なんか救いがないよね、その展開。
落ち葉の方が骨の髄まで憎いと思っていた虎永に最後味方するという心変わりの理由もなんかよくわからんし。
鞠子の暗躍もよくわからんし。
合戦しないならしないでいいんだけど(原作も合戦のシーンはないらしい)敵だと思っていた相手が実は内通してて虎永に寝返っていたりとか、こうオセロで最後の1手まで相手を追い詰めて石堂が勝ちを確信したところからどんどん駒が裏返っていって止める間もなく追いつめられて負ける、みたいな盛り上げ方が最後欲しかったんだよね。
でも元サムライ、今、スパイの村人が顛末を言葉で説明しちゃったり、処刑の場で藪重が延々と質問して虎永が事の顛末をばらすってのがどうも、ね。
なんか説明しちゃったら興ざめ。
あーもったいない。
衣装も、言葉遣いも、所作もすごくこだわって真田さんの本当の日本を伝えたいという目標は達成されたと言えるんじゃないかと思った。
でもやっぱり要は脚本だよね・・・。
キャストもよかっただけにもったいない感が・・・。
大きな一歩がこれで終わりにならなきゃいいけど・・・。