最近、ニュース等でもbit coinをはじめとする仮想通貨が賑わしていますね。これについて私個人的に思う事を今回は勝手に言いたい放題書かせて頂きたいと思います。当然、反論はいくらでもあると思います。だから否定はしません。ただ、ここは私のブログなので私の個人的な意見を自由に書かせて頂きます。

そもそも「通貨」とはなんでしょうか? 
そう、流通している貨幣です。貨幣には色々ありまして、各国中央銀行が管理している管理貨幣(つまり、ドルとか円とかですね)から、それこそ一時詐欺事件で世間を賑わした「円天」も狭い範囲ではありますが流通した貨幣と言う意味では広義で通貨の一緒だと思います。ただ、古今東西、貨幣と言うものは流通量をしっかりと管理する組織が無い限り、インフレを起こす原因となり、社会混乱の一因となります。
歴史的に見て、その失敗例の1つが中国、元の時代に発行された「交鈔」です。世界最古の紙幣はその前の時代、宋の時代に発行された「交子」ですが、この2つには決定的に違いがあります。交子は鉄貨との交換券であったのに対し、交鈔はこれ自体が通貨だったと言う事です。すなわち、世界最古の紙幣による通貨であると言えると思います。
これは近代に言い換えれば金本位制とドル本位制の違いと同じと言えます。第2次世界大戦前までは各国は金の保有量に対して金の交換券として紙幣を発行していました。従いまして、金本位制だった訳です。それに対し、現代では金の保有量と関係なく各国は紙幣を発行しています。つまり、「紙幣=信用券」なのです。従って国の信用が低ければ価値は低いですし、信用が高ければ価値は高くなります。各国中央銀行はこの紙幣の流通量を操作する事により自国通貨の価値を操作しています。しかし、これには問題点があります。財政がひっ迫したからと言って紙幣を乱発すると信用は低くなり、その貨幣の価値は暴落して行くと言う事です。これをハイパーインフレと言います。現代は各国の中央銀行がしっかりと管理した上で紙幣を発行しているのでハイパーインフレはなかなか起きるものではないですが、元の時代はそのような金融知識が役人にもなかったので、交鈔を乱発してしまったようです。その影響で経済は大混乱したと言う記録が残っています。

さて、ここで今回のテーマの仮想通貨になりますが、新しい世界共通通貨として最近注目を浴びて来ています。但し、正直に申し上げて私は興味はありません。何故なら、現段階において仮想通貨は「通貨」でもなければ「投資」でもないと言えると思っているからです。時代が変わり、色々と社会のシステムの方が整備されてくれば話は別ですが、現段階においては時期尚早です。広義では確かに通貨と言えると思います。円天ですら通貨ですから。ただ、信用の得た通貨ではないと考えています。時期尚早なのです。では何を以って時期尚早であるか?と私見を述べさせて頂きます。

そもそも通貨において一番重要な物は何か?そう考えた時には私は「信頼性」だと思っています。仮想通貨は確かにbit coinのように複雑難解なアルゴリズムによって生成管理されている物もあります。ただ、現状としてはそうでないものが多く、これを語った詐欺集団が横行しているのも事実です。実際、私も以前、私の資金の運用をお願いしていた方が仮想通貨を作ると言い始めた事がありました。これはヤバいなと私は思い、その時、全額返済して欲しいと言ったのですが、なかなか返済してもらえず、仮想通貨は展開したようなのですが、かなりの額を集めた後、結果的には要注意コインに指定されてしまったようです。実際、私もお金を返してもらえず、電話しても着信拒否されてしまっていますから。今、日本では仮想通貨が必要以上に持ち上げられている。故に詐欺の温床になりやすいんですよね。私の知人は以前はコツコツとしっかりされていたんですけどね。仮想通貨に出会っておかしくなりました。まぁ、これは仮想通貨が悪かった話ではなく、単なる愚痴ですけど(苦笑)。言いたかったことは日本では必要以上に持ち上げられ過ぎていると言う事です。そして、仮想通貨をやるなら信用できる筋でやらないと詐欺の可能性が高いと言う事です。
結論的に言える事は、bit coinのようにアルゴリズムがしっかりとしている仮想通貨でさえ信用できる筋で取引を行わないと危険だと言う事です。特に仮想通貨は現物が存在しない概念上の物ですから。勿論、初期において投資をされた方で現在、大富豪になられている方も多々います。それは認めます。ただ、言えるのは貨幣ではないですよね。性質的には。これは私に言わせれば「投機商品」です。決して「投資」ではないと思います。まずもってbit coinの市場参加者の約6割が日本人ってところが馬鹿げています。それだけ日本人は海外から食い物にされていると言う事です。と、思っていたところに先日の大暴落がありました。1日で約半値?これ、株式市場でもそうそうないですよね。投機株と言われる株の乱高下と同じです。先日1日で日本から幾らのお金が消えた事か。。。故に私は仮想通貨は現時点では投機商品として考えるべきと私は思う訳です。

それでは資産保全として考えた場合、何に着目すべきでしょうか?
それはやはり「信頼性」を重視する必要があります。それには価格変動があまり大きくない事、管理体制がしっかりしている事があげられます。この点で考えるとありきたりな答えにはなりますがやはり「米ドル」または「金」が最適であると私は考えています。私はたまたまご縁があって香港では金取引を行い、ミャンマーではパートナー企業と金山を所有しています。残念ながら大規模な開発には莫大な資金が必要となる為、現在は、金山の場所は隠しながら採掘自体は別の鉱区で砂金を中心に細々と採取しております。金は私にとり常に身近な所にありますが、つくづくこの物質に世界中が価値があると信じ込んでいる事が不思議です。確かに、採取するのには途方もない人力がかかっており、労働等価と言う意味では正しいとは思いますが、何故に人類はこの「金」をそこまでして採掘しようと思ったのか。歴史のロマンを感じます。


それでは何故「金」には価値があるのでしょうか?先ほど申し上げました通り、正直な所、私には分かりません。金塊を手で持っても重たいのは確かですが、それでお腹を満たせる訳でもないですしね。でも、古今東西、何故か金は世界中の人々が共通して価値があると信じ込んでいる。これが事実だと思います。そう。信じているだけです。だから仮想通貨のようにいつ崩れるかは分かりません。でも、今のところ、人類が誕生してから価値があると信じられている事だけは確かです。これが信頼性だと思います。
米ドルも第2次大戦後のパックス・イン・アメリカーナの世界では絶対的な物でした。アメリカの力が弱まって来ている中においても今なお、その価値即ち信頼性は絶大な物があります。しかしながらこれもまた世界の人々が米ドルは価値のある物だと信じているだけです。所詮は紙ですから。
但し、この金と米ドルは間違いなく私達が生きている間は価値があるものとして君臨すると私は考えています。特に金に関しては100%だと思います。

今回は仮想通貨の悪口になりましたが、今回はこの辺で。