国宝・平等院鳳凰堂(京都府宇治市)が1053(天喜元)年に創建された当時の内部の色や文様をコンピューターグラフィックス(CG)で再現した復元図が17日公開された。壁や柱、本尊・阿弥陀如来坐像の台座「須弥壇(しゅみだん)」などが、鮮やかによみがえった。

【写真特集】日本の世界遺産

 寺と文化庁による科学調査で、壁面を交差する柱に緑と青、赤のグラデーション模様や、仏の世界で理想の花とされる朱や緑の宝相華(ほうそうげ)が描かれていたことが判明。色彩が未解明だった周囲の小壁は、専門家の意見を踏まえ青を基調にした。

 神居文彰住職は「きらびやかな印象を持っていたが、心の中にしみ込むような落ち着いた空間と分かり驚いた」と話した。復元図は8月6日まで、寺に隣接する平等院ミュージアム鳳翔館で展示されている。【山田尚弘】

【関連ニュース】
平等院鳳凰堂:壁画に下書き 平安の舞「延喜楽」
平等院鳳凰堂:柱にひっかき傷 アライグマの「犯行」か
<写真特集>ラオスの秘宝 世界遺産ルアンプラバン
京の仏像:/54止 雲中供養菩薩像南2号 平等院 /京都
<写真特集>軍艦島:近代化支えた海上都市 世界遺産めざし整備

<子宮頸がん>早期予防 島根県邑南町、中学生女子のワクチン接種を全額補助(毎日新聞)
名古屋市の違法行為認定=税減免措置で最高裁(時事通信)
「日米同盟3年持たぬ」 正論大賞・佐瀬昌盛氏が講演(産経新聞)
もんじゅ安全性「問題ない」=専門委が報告書、近く知事判断へ-福井(時事通信)
被害者のバッグ発見=78歳強殺-山口県警(時事通信)