kan-haru blog 2011 第1回おおた研究・開発フェア会場入り口
     
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おおた研究・開発フェア
モノづくりのまち大田区では、初めての大学と企業が出展して、大学と企業との技術のニーズとシーズの交流を図り、最新の研究開発の成果や新製品、新技術を公表して、その技術を活用して共同研究・開発などの可能性 を確認し、将来の発展につなげる、第1回おおた研究・開発フェアが10月11、12日に大田区産業プラザPiO(大田区南蒲田1-20-20)大展示ホールで開催されましたので、11日に見に行きまあした。
主催が大田区、(公財)大田区産業振興協会で、後援は関東経済産業局、近畿経済産業局により、技術のシーズは新エネルギー(2社)、環境技術(8社)、機械(14社)、医療・ヘルスケア(6社)、ナノテク(3社)、材料技術(10社)、バイオ・植物工場(1社)、IT(2社)、その他(14社)の技術分野で、大田区企業30社、大学17校、大田区外企業14社が出展しました。

 おおた研究・開発フェア案内(左:第1回おおた研究・開発フェアポスター、右:産業技術研究センター施設公開ポスター)

・同時開催イベント
おおた研究・開発フェアとの同時開催には、おおた拡大ビジネスマッチングフェア内事業の(1)「第43回モノづくり受発注大商談会 in 大田」で平成元年以来の実績を誇る大田区の受発注商談会。(2)「2011オープンイノベーションマッチング in 大田商談会」で大手企業提示ニーズとの直接商談会。(3) 「研究開発マッチングセミナー」で講演『中小企業のトータル・リセット』~ひとつ先に進むための方法~、講師水島温夫氏元三菱総合研究所経営コンサルティング事業センター長。(4)「国際取引商談会 in 大田」で大田区の技術で製品化したい、大田区の企業と取引を開始したい外資企業などとの国際取引をテーマにした商談会です。

 フェア展示会場1(:研究・開発フェア受付、:プレゼンテーション会場、:出展者のプレゼンテーション)

また、(5)「(独)東京都立産業技術研究センター 城南支所『施設公開』」が11、12日に開催され、マイクロフォーカスX線透視装置によるミクロの世界や、電子顕微鏡での80万倍の世界などが見どころです。城南支所の施設公開は、2009年の「第14回マシンツールフェアOTA」開催時に、施設の公開(「イベント モノづくり大田区 マシンツールフェアOTA と都立産業技術研究センター施設公開(その2)」参照) が行われた際に見ておりますので、今回は見学をパスしました。

 フェア展示会場2(写真拡大)

・フェアの内容
おおた研究・開発フェア会場は、1階大展示ホールを2分して左側がフェア会場で、右側が同時開催の商談会の会場に分かれていました。会場のレイアウトは、入り口手前の若番小間から横向きの8列の小間と、会場堺の壁際に縦向きの小間を配して61小間が並び、出入り口を入った先に受け付けと、その左手に商談席があり、一番奥の左半分に講演コーナーが設けてありました。小間の割り振りは、若番号小間から技術分類の新エネルギー、環境技術、機械、医療・ヘルスケアー、ナノテク、材料技術、バイオ・植物工場、IT、その他の順に配置されており、出展者リスト(ここをクリックすると見られます)は大田区企業30社、大学17校、全国の企業14社です。


講演コーナーでは、両日に出展者プレゼンテーションが予定され、出展企業・大学によるプレゼンテーションのスケジュール(ここをクリックすると見られます)は、11日は9企業・大学が、12日は3企業によりプレゼンテーションが行われました。

 フェア展示会場3(写真拡大) 

・企業の出展技術内容例
フェア出展企業の中から、何社かの展示品の新製品、新技術成果を覗いてみました。まず、小間番号1の(株)東邦精機製作所 (大田区南蒲田1-6-21)で慶應義塾大学との共同開発の「MGC 自重補償機構デモ機」で、10kgの鉄塊をどの位置でもバランスさせ停止姿勢をとることが可能な移送装置です。現在、タイヤの移送案件に挑戦中で未来のエコ・アクチュエーターになる夢を追いかけているそうです。

 (株)東邦精機製作所東邦精機製作所「MGC 自重補償機構デモ機」

小間番号2の(株)ヤノ技研(兵庫県宝塚市売布1-25-13)の潜熱蓄熱材(PCM)で、冷房カプセルと暖房カプセルがあり、縦が280mmで横が130mm、厚さ9mmのLサイズと、縦 が170mmで横が130mmのSサイズがあり、冷やした冷房カプセルを冷蔵庫にセットすれば停電しても食材の無駄を無くします。また、暖房カプセルは湯煎して暖房に利用できます。

 (株)ヤノ技研潜熱蓄熱材(PCM) 

小間番号8の(株)マテリアルハウス(大田区仲池上 1-19-3)の光ダクトは、追尾・制御をしないで、明るさを一定に保つ新しい技術であり、部屋の隅々まで光が行渡る、全く新しい照明空間を作り出したり、またまるで木漏れ日のような安らぎの空間を演出することなどができます。

  (株)マテリアルハウスの光ダクト・ラインライトに使用のアルミ鏡面板

小間番号57の富士通(株)(川崎市中原区上小田中4-1-1)では、(1)簡易型制震技術としてラックなどの電子機器の移動を防止する免震機構の実装方法、(2) 映像監視技術として常時記録装置で、侵入者や設備監視で異常を検知すると、監視者に異常通知をして、異常発生時の映像のみを監視者側に送る技術、(3)リサイクル対応型紙綴じ技術で、紙の繊維に水の作用を利用して、綴じ針を使用せず紙を綴じますので、針の取外しを要さずそのままリサイクルできます。

 リサイクル対応型紙綴じ技術


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