kan-haru blog 2010   

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熱かった猛暑も10月に入るとすっかり秋の陽気となり、大森町界隈の各所では秋のイベントが開かれ、その中から美原通りとするがや横町で開催した「旧東海道ふる里まつり」、大田福祉作業所で行われた「ふれあい祭り」、ふるさとの浜辺で開かれた「野音祭」などを見てきました。

 大森町近辺秋のイベント地図

旧東海道ふる里まつり
旧東海道の三原通りは、東海道を1927年(昭和2年)に拡幅して第1京浜国道を造る際に、三原通り付近は商店が立て込んでいたのでその部分は避けて国道が造られたため、三原通りを旧東海道(「大森町界隈あれこれ 大森町風景 旧東海道(三原通り) その1」参照)と呼ぶようになりました。この三原通りは、この地域の北原、中原、南原の三つをまとめて総称したものであり、現在では美称して美原通りと呼んでいます。美原通りの内川橋の際に歌舞伎で有名な旅籠「駿河屋」があり、この地点から発する羽田道をするがや通りと呼んでいました。
この東海道と羽田道は、江戸時代には川崎大師、池上本門寺や古川薬師などの江戸近郊の名所旧跡、社寺を廻る日帰りあるいは宿泊の旅行者が増え、「海苔」、「和中散」、「麦わら細工」などのみやげを売る店とともに人家が増加して、大森村(「大森町界隈あれこれ 大森町の昔を古地図で探る 大森村絵図その3」参照)の商店街が誕生しました。この三原通りの商店街は、世界大戦に至る昭和時代まで城南では北品川と大井三ツ又とともに大変な賑わいを見せ、毎晩縁日が開かれ通りの両側にはぎっしりと夜店が並びました。
大戦後は焼野原から、北原、中原、南原の各商店街が復興をみせ、三原通り商店街には夜店が立つようになり、戦後の娯楽の無い時代に客を呼びよせ賑わいを見せていました。
旧東海道ふる里まつりは、この三原(大森本町ミハラ通り北商店会、大森ミハラ通り仲町商店会、ミハラ南商店街)とするがや通り商店街の南北に長い旧道沿いの複数の商店会の共催で行われます。
旧東海道ふる里まつりの各商店街のイベントは、北町商店会が模擬店・フットサル、仲町商店会が粋・江戸前の味、みはら南商店街が模擬店・フリーマーケット・江戸下町職人の会、するがや通り商店街が模擬店・フリーマーケット・輪投げゲームを行い、今年は第12回目で10月17日に開催されましたので見てきました。

・大森本町ミハラ通り北商店会会場
北商店会の会場では恒例のフットサル大会が川島海苔店、サニークリーニング店と平和島接骨院前に設けられた3会場で、ちびっこによる熱戦が繰り広げられていました。

 フットサル大会(写真拡大)

また、川良海苔店前では海苔巻教室が行われており、子供と年配ご婦人方が太巻きを真剣に巻いていました。沢山の具の入った出来たての海苔巻きはお土産です。

 海苔巻教室(左上中上右上左下中下右下写真拡大)

酒処とわ付近には、フリーマーケットが出店していましたが、13時過ぎたばかりで時間が早いせいか物色する客は見当たらず、食べ物の出店も焼きそばとおこのみ焼き屋に野菜の販売店のみで、人出はフットサル大会の応援の親のみので寂しいふる里まつりです。

 北商店会会場のフリーマーケット(写真拡大)

・大森ミハラ通り仲町商店会会場
北商店会会場から仲町商店会会場に進むと、フリーマーケットと食べ物屋の露天が出店しており、間もなく人気の「くすのき連」の阿波踊りが進んで来る時間が近ずいてきましたので、人出もでてきたようです。

 仲町商店会会場の露店(左上中上右上:仲町商店会会場のフリーマーケット、左下中下右下:仲町商店会会場の粋・江戸前の味出店)

また、同会場には江戸下町職人の会の出店も出ていました。

 江戸下町職人の会の出店(写真拡大)

和菓子の大黒屋の前ではお囃子が演奏され、ファミリーマート平和島店前とするがや通り商店街会場では楽器の演奏が行われていました。

 ふる里まつりでのお囃子と楽器演奏(:大黒屋前でのお囃子演奏、:ミリーマート前での楽器演奏、:するがや通り商店街会場での楽器演奏)

仲町商店会会場のお祭り風景を眺めている間に、12時30分にするがや通り商店街をスタートした「くすのき連」の阿波踊り列が北商店会会場に向けて進んできました。

旧東海道ふる里まつり.wmv

[クリックすると「くすのき連」の阿波踊りが見られます]

・するがや通り商店街会場
するがや通り商店街でのふる里まつりの出店には、食べ物屋模擬店にフリーマーケットと輪投げゲームが行われておりました。同会場での変り種の出店は、目前の「うちかわ指圧」の指圧師が個人で指圧の体験コーナーを開いていました。

 するがや通り商店街会場での出店風景(左上:するがや通り商店街会場でのフリーマーケットと指圧体験コーナー[左]、中上右上:するがや通り商店街会場での食べ物模擬店、左下中下:するがや通り商店街会場でのフリーマーケット、右下:するがや通り商店街会場での輪投げゲーム)

旧東海道ふる里まつりは第12回を迎えましたが、第1回の旧東海道ふる里まつりは盛況であり約2万人の人出を数えた云われていますが、前回には2007年の第9回のふる里まつりをブログに掲載しましたが、人出は年を追い減少していくように感じられます。今年は、羽田空港が32年振りに国際定期便が復活することになりましたので、大森の名物を観光客に示して客が呼べるようなアイデアを、大森町商店街や平和島商店街などとタイアップして生み出していく必要がありそうです。

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