kan-haru blog 2008 大森ふるさとの浜辺公園(080305撮影)

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大森海苔のふるさと館
大森周辺の海辺は、今から300年ほど前からの海苔養殖発祥の地で、国内有数の海苔産地でした。生産を止めて44年が経ちましたが、今でもこの歴史は地元では心の宝ものです。生産は止めても、江戸時代から培われてきた海苔作りの伝統は、地元の海苔流通業の中に生きており、大森には数多くの海苔問屋は流通網の拠点となっています。
海苔の歴史や生産者の海苔造りの思いを残すため、かって海岸線であった海苔養殖地の海辺に大田区立「大森海苔のふるさと館」が、4月6日にオープン(大田区報4月1日号)しましたので見に行ってきました。


大森海苔のふるさと館(大田区平和の森公園2-2)は、昨年オープンした大森ふるさとの浜辺公園(「大森町界隈あれこれ 大森町風景 オープンの大森ふるさとの浜辺公園」参照)内を流れる内川の左岸に造成してお目見えしました。海苔のふるさと館へは、京浜急行電鉄平和島駅または大森町駅から徒歩で15~17分の距離(地図参照)です。

海苔のふるさと館の3階展望室から眺めるふるさとの浜辺公園(平面図)の眺望は、都心の風景とは思えない潮の香りのする憩いのオアシス(写真トップ)の誕生です。

 ふるさとの浜辺公園風景(左写真:海苔のふるさと館3階からの展望、中写真:オープンの浜辺公園、右写真:浜辺公園に遊ぶ子かもめ群)

海苔会館のある大森ふるさとの浜辺公園の北側には、地続きに区立平和の森公園があり、南北に続く二つの公園を合わせると、都内でも有数の広さの公園であり、同公園には設備の整ったフィールドアスレチック(「イベント 平和の森公園フィールドアスレチック」参照)などがあります。
また、平和の森公園の中央を横断する環7通りを東に約30分歩いた所には、東京都立野鳥公園(大田区東海 3-1)があり、190種以上の野鳥の観察ができ、1日ゆっくりと遊べる公園地帯となってます。

海苔の歴史ふるさと館へ辿る
ふるさと館のオープンイベントの参加には、一般の案内地図では大森町駅からは駅東口を東に進み、第1京浜国道と産業道路を横断して、大森ふるさとの浜辺公園を通り、公園を結ぶ浜辺橋を渡って行くコースとなります。
今回のふるさと館へのコースは、江戸時代からの発祥の海苔の歴史を想い、その時代からの旧東海道、内川(「大森町界隈あれこれ 内川風景 大森町を流れる昭和の面影 その1第2回」参照)を辿ってみました。

まず、大森町駅から第1京浜国道に出て北上して、産業通りとの三叉路から旧東海道の美原通り(「大森町界隈あれこれ 大森町風景 旧東海道(三原通り) その1」参照)に入ります。旧東海道を約200m進むと、江戸時代と同じ場所にある内川に出ます。内川の手前にするがや通り(「大森町界隈あれこれ 大森町商店街 旧東海道ふる里祭り」参照)があり、歌舞伎で有名な旅籠 「駿河屋」があったところと云われております。

  現在の内川橋  内川橋たもとのするがや通り(拡大) 歌舞伎で有名なするがや

内川橋から下流にかけての内川は、江戸時代以前からの源流の流れを変えずに位置してます。そのため、上流とは異なり古く川岸の痛みが激しく、護岸工事により歴史ある内川下流域の維持が図られています。

 護岸工事により維持される内川下流域(左写真:06年9月、中写真:07年10月、右写真:08年3月)

内川橋を渡り、護岸工事により川岸沿いの広くなった右岸の道を河口へ、600mほど下ると大森ふるさとの浜辺公園の浜辺橋に出ますので、その先の左側がふるさと館です。

     内川河口          浜辺公園の浜辺橋  完成前の海苔のふるさと館

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