
kan-haru blog 2008
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鉄道博物館の歴史
何時の時代でも、小学生の特に男の子にとっては鉄道に憧れを抱いております。
小学生の孫は、須田町の交通博物館から5、6分の近くに住んでいるので、よく行っておりました。交通博物館は、JR東日本が所有し、財団法人交通文化振興財団に運営を委託していましたが、2006年5月14日で閉館となりました。
・交通博物館
鉄道博物館は、1921年10月14日の「鉄道開通50周年」を記念して、東京駅の神田駅寄りの高架下に開設されました。だが、1923年の関東大震災でほとんどが焼失したため、1946年に旧万世橋駅駅舎跡の敷地を利用した新館を造り、財団法人日本交通公社に委託して「日本交通博物館」がオープンしました。1948年に、展示対象を交通全般として、交通博物館と改称し、1971年に運営を財団法人交通文化振興財団に移管しました。世界大戦翌年の交通博物館開館当時は、中学生の年代でありよく通いました。
・鉄道博物館
鉄道博物館(さいたま市大宮区大成町3-47)は、2007年10月14日の鉄道の日に、さいたま市の非電化時代の川越線気動車の留置線跡に交通博物館の後継施設として開館し、財団法人交通文化振興財団が運営しています。
鉄道博物館の人気は高く、今年の1月18日には入館者が60万人を超え、3月末の目標を約2ヶ月半も前倒しで達成したと発表しています。

博物館見物
最近、鉄道マニアも増え博物館の人気は当分持続しそうなので、初年度の博物館見学を見送り、春休み前の中間時期を狙い2月16日に孫と見に行ってきました。
鉄道博物館は、従前の交通博物館よりかなり広く、展示物の内容も豊富となり、じっくりと見るには時間を要するので、見学は一通り全体的にさーっと眺めて、回りきれないところや、時間待ちするところはパスする作戦で出かけました。

・ニューシャトル線
孫とは、秋葉原駅で11時に待ち合わせをして行きましたが、鉄道関係のイベントは昨年の夏休みに見に行った大鉄道博覧会(「イベント 江戸東京博物館 大鉄道博覧会」参照)と2度目の見物です。博物館へは上野乗換で、大宮から埼玉ローカル線ニューシャトル線と乗り継いで、いろいろな鉄道に乗りすでに鉄道博物館の見学が始まっているみたいです。
大宮駅は、ニューシャトル線に乗り換えるために久し振りの下車で、大宮操車場の廃止による駅の改装等で改札を通らずに駅舎内を徒歩で自由に往来できるようになり、鉄道博物館の開館に伴うコンコースの大規模改修や、駅中商業施設もオープンしており大きく変わり迷いそうです。
ニューシャトル線の大宮駅は、JRの新幹線ホームの北寄りの位置にあり、単式ホーム1面1線のちょっと変わった高架駅です。終点での列車はホームを折り返えせずに、東北・上越新幹線の東側から入ってから、ループ状で時計周りに迂回して途中に設けられた東西方向のホームで乗客を全員下車させた後、始発の乗車客を乗せて運行するという珍しい駅です。
大宮駅を出た電車は、大きく時計周りに迂回して、上越新幹線の西側に沿って内宿方面に進みます。
博物館へは1駅先の鉄道博物館駅で下車します。この駅でのニューシャトル線は、東北・上越新幹線高架橋の両端に線路と駅ホームが施設してあります。

ホームを降りると、博物館の通路が連絡しており、蒸気機関車の前面や列車の車輪などが展示してあります。

・車両
ニューシャトル線の車両は、全て6両編成で黄色と緑色を配した明るい感じの1010と1050系の電車と、2007年5月から鉄道博物館に伴う輸送力増強用に、車体幅を広くして混雑緩和を図ったステンレス製の2000系が加わりました。
ニューシャトル線はタイヤ式の新交通システムですが、ゆりかもめや金沢シーサイドラインなどと違って乗務員が乗るワンマン運転で、各駅にはホームドアが設置してありませんが、安全柵が設けられています。
鉄道博物館入場券
鉄道博物館の個人の入館税込料金は、一般が1000円、小中高生が500円、3歳以上の未就学幼児が200円で、1人1枚のSuicaまたはPASUMOで電子チケット販売機で電子マネーで支払いするか、館内専用ICカード貸出機で入館料を払い入管ICカードを入手して入館します。
昼食レストラン
入館すると時計は12時を指していましたので、見物前に腹をこしらえてからと館内の食事処を探すと、1Fにはかっての食堂車で提供していたメニューを中心に取りそろえたレストラン「日本食堂」と、2Fには気軽に利用できるカフェテリアのレストラン「TD」があり、駅弁を買って展示列車の社内の椅子にかけて旅行の雰囲気を思い出しながらの食事がとれます。
1Fの「日本食堂」には、食事時で行列が並んでましたが、2月中間の土曜日でしたので、レストランの客の回転も早いようなので、多少の行列待ちをして入りました。案内された場所は奥の客席で、そこから博物館の横を走る在来線の姿もみられ、休憩スペースのフレンドリートレインの端で列車に取り囲まれた鉄道ファンには申し分のないレストランで、さらに「博物館中央駅」の前なので、ここから「博物館北駅」までのおよそ230mの線路を往復するミニ列車のミニシャトルの発着の様子も見られます。

レストラン「日本食堂」 フレンドリートレイン ミニシャトル
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