kan-haru blog 2007

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茨城県大子町の地勢
大子観光の袋田の滝を鑑賞し、だいごレトロ館でゆっくりとお茶を飲み休憩した、ここ奥久慈大子町の地勢は、水戸市の北約55kmの地点にあり、茨城県の最北西端で、中心地(役場所在地)は海抜103m、東経140度21分、北緯36度46分に位置しています。北は八溝山系を境に福島県、西は栃木県、東は茨城県常陸太田市、南は茨城県常陸大宮市にそれぞれ境を接しています。
面積の約8割は、八溝山系と阿武隈山系からなる山岳地で、山あいから流れる中小河川は数多く、これらは源を福島県に発して町の中央部を流れる久慈川に注いでいます。この各河川に沿って、狭あいながらも耕地が開け、人家が集落を形成しています。

                        大子町地図拡大

海抜100m奥久慈のこの時期の朝晩の気温は冷え込みの季節を迎えますが、今年も友たちの旅では天気に恵まれ、風も無く暖かい秋の日和に恵まれました。

奥久慈の宿泊温泉はホテル奥久慈館
だいごレトロ館から大子温泉ホテル奥久慈館(茨城県久慈郡大子町池田2369-3)へは、タクシーを呼び5時前にチェックインしましたが、ホテルの駐車場はすでにかなりの数の宿泊者の車が駐車しておりました。
3階の並びの部屋に案内され荷物を整理して、早速旅の疲れを落とすため、古くから美人の湯とされている、肌を滑らかにする温泉にゆったりと浸かりました。
温泉の効能は、泉質がナトリウム-硫酸塩・塩化物泉で、効能は血圧、動脈硬化、外傷などに効くようです。

殿方の浴場は、地下にあり大浴場と岩風呂がありエレベータで降ります。婦人の浴場は1階にあり、良くある時間交代制ではなく、午後1時から午前0時までと、午前5時から11時まで自由に入浴できます。ここの温泉は、宿泊の部屋が空いていれば、翌日も部屋を利用でき、入浴・町内散策が自由にできるサービスを行っています。

手前:殿方大浴場、奥:岩風呂  大浴場岩風呂と大浴場美人の湯(ホテル奥久慈から) 

・伊東園グループ
ホテル奥久慈館は、クリアックスグループの株式会社スタディーが伊豆半島を中心に廃業した老舗のホテルを改装し温泉旅館・ホテルを運営するチェーン旅館で、365日同一料金1泊2食付、1室3名以上の場合6,800円という料金システムで営業をしています。また、チェックイン・アウトの時間が自由であったり、ホテルによりカラオケやインターネット・囲碁・将棋・麻雀ルーム等が無料で利用できるのも特徴です。
驚く程おいしい食事や高級感があふれる部屋とかお風呂、というわけにはいきませんが、旅館を改装して朝食のバイキング食堂なども大変明るく綺麗で、客室の浴衣、半纏、歯ブラシ、などの備品は完備しており、従業員の態度も行き届いておりました。

友たちと楽しい夜の宴会
夕食は、和食善と銘うった料理です。宴会は、観光のウォーキングにより空腹が待ちきれず、18時半から始まりビール、酒と話が進み、Wさんも宴会席のかたはらに、一緒に座っているような感じがしました。卒業後51年を過ぎた友たちの友情は固いのです。
若い時には、一緒に登山して麓の温泉に泊まりました。目の前の、鮎の塩焼きをみると感慨深いものがあります。


二日目の奥久慈やなの観光
ホテル奥久慈館の天然温泉で気持ちも、体もすっかり癒して二日目の観光です。


二日目の観光は奥久慈大子観光のやなで、この日も天気が良く、暖かい日でしたので川の瀬に木を打ち並べ仕掛けられた、やなに上がると川風が何ともいえない気持ちの良さでした。
観光やなは、毎年5月1日から11月30日まで行われ、8月の盛りには「鮎のつかみどり大会」が行われ大人気のイベントです。
折角の採りたての鮎が食せるのですから、ビールで塩焼きを賞味しました。鮎の塩焼きは、養殖ものと天然ものがありましたが、食べ比べをすると断然と天然ものがやはり格上でした。

                    奥久慈大子観光のやな

ふるさとの川と別れて帰路につく
旅は行く前が楽しみなのですが、同窓友たちの旅も終わりが近ずき、やなからは奥久慈に別れを惜しむ徒歩グループとタクシー組に別れて、JR大子駅に向かいました。
・奥久慈しゃも
奥久慈では、いろいろと名物を堪能しました。しかし、奥久慈の名物で忘れてならない物に、山のとりにく奥久慈しゃもがあります。奥久慈しゃもは、全国特種鶏(地鶏)味の評価会で第1位に選ばれた折り紙付きの美味しさで、肉は身が締まり、脂肪分が少なく、歯ごたえがあり、ヘルシーで滋味に富んでいます。

     JR大子駅              駅前の旅館で特製のしゃも弁を買う

しゃもは、江戸時代にシャム(現在のタイ)から輸入されたニワトリの品種で、原産地名が名前の由来で、茨城県養鶏試験場で改良を加え、できたのが「奥久慈しゃも」です。
昨日、駅前にある旅館に「しゃも弁当」を注文しておきましたので、帰りの特急列車でとっておきの奥久慈の味を賞味しました。

旅行後、Aさんからお手紙を頂戴しました。書面には、「今回の旅も素晴らしい旅でした。暖かい日を浴びながら ゆっくりと お互いを気貴い 時々立ち止り一休みして 急がずに歩いて行こうという優しい旅を もうしばらくは是非続けたいと切に思います。
お互い老化はしかたがないもの、今日は楽しかったと感じる日が一日でも多いよう 過ごしていきたいと思います。」とありました。
これは、同窓友たち夫妻全員の願いです。これからも、同窓友たちの旅が長く続けられるようにと祈念して、奥久慈の旅の記録を終わります。

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