kan-haru blog 2007

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宿泊ホテルに着いたのは翌日
長岡の打上げ花火に感嘆して会場を出たのは10時少し前でしたが、帰路は一斉ですので通路は詰まりなかなか進めず、1時間ほど要してハイブ長岡のバス駐車場を出たのは11時半をまわっていました。
宿泊の苗場プリンスホテルへは、バスの明かりを消灯して寝みながら一路南下して小出、五日市、越後湯沢を経由(長岡・奥只見・八海山コース地図参照)して、三国街道(国道17号)沿いの苗場スキー場メッカのホテルに着いたのは日の変わった1時半を過ぎていました。部屋割りは6号館6階でしたが、疲れた体を癒すため、大風呂に入ってベッドについたのは3時を廻ってました。

苗場プリンスホテル
苗場プリンスホテル(新潟県南魚沼郡湯沢町三国 苗場プリンスホテル付近地図参照)は、収容力のある大型ホテルで6号館までの1298室あります。苗場山からは離れた筍山にありますが有名な苗場の名前を使用して、苗場国際スキー場を運営し日本一の来場者を誇っています。
翌朝起きてみるとホテル前の駐車場には、花火見学の観光バスがなんと20数台が駐車しており、今更ながら長岡花火の人気振りには驚きました。

  花火ツアーの観光バス   苗場プリンスホテル      ホテルの朝食風景

苗場山(高2145m)は、日本百名山のひとつで、山頂には広い平原があり、小さな池塘が点在しています。そこには、苗のような草が生えて水田のような外観を呈していることが、「苗場山」の山名の由来となっています。苗場山には、昭和30年代に現在の苗場スキー場付近から清津川をさかのぼり、秘湯・赤湯温泉に一泊して昌次新道を登山したことのある懐かしい山です。

奥只見観光
ホテルの朝食は、7時から2ヶ所のレストランでとることになっており、バイキング形式レストランの3号館1階のアゼリアで済ませました。寝不足気味の朝食でしたが、バイキングの通例で、自宅での朝食より沢山食べてしまいます。
奥只見観光の出発は、10時30分発の只見湖周遊船に乗るため、ホテルを9時に出て昨日来た道を2/3ほど戻り、小出(ルート地図参照)から新潟県道50号小出只見線(奥只見湖付近地図参照)に入り、佐梨川を沿うように芋川温泉を抜け東へ20分ほど進むと、上折立で北へ分岐して奥只見シルバーラインです。
シルバーラインの愛称は、かって江戸時代に奥只見地区で銀が産出していたことに因みます。

・奥只見シルバーライン
奥只見シルバーラインは、県道小出奥只見線(県道50号)で奥只見ダム建設の際の工事用として1957年に作られた全長22kmの電源開発の所有道を1969年に譲渡し、1971年から観光路に開放された道路(当初は有料道路で、1977年から無料の県道)です。
上折立から全長22kmの内、18kmの区間が19のトンネルで結ばれており、トンネルまたトンネルで暗闇を走り続け、周囲の景色は全く見られません。

19のトンネルは、1号(折立)トンネルから11号(栃ノ木)トンネルまでは、37.4mから481.1m長の短いトンネルですが、12号(津久ノ岐)トンネルからは15号(蕨沢)、16号(居守沢)トンネルを除き、19号(仕入沢)トンネルの長さが1430m以上と長大のトンネルとなります。特に、17~19号トンネル長は3000m以上あります。
最長の17号(明神)トンネルは、3920mの長さで両側から掘っていったときに測量ミスがあり、1メートルくらいずれた状態で貫通したため、頭上の照明がちょっと曲がっています。

 17号(明神)トンネル内通過    奥只見案内板       奥只見駐車場

この様なトンネルですので、壁も路面もでこぼこの道路幅が5.0メートル位で、天井から水が落ちているという手堀タイプのトンネルで、トンネル内にはカーブもあり車のスピードは50km/hくらいしか走れません。
19号のトンネルを抜けたところが、奥只見ダムでシルバーラインの終点ですが、県道50号はこの先奥只見ダムから更に只見川に沿って北上し、上大鳥橋南詰が終点となっています。
ダムサイトの駐車場には、3軒のお土産屋併営の食堂がありますが、先ずは奥只見ダムを見学しながら湖上の遊覧船の乗船に向かいます。

・奥只見ダム
奥只見ダムは、枝折峠を貫く総延長22kmの道路建設が完成した1957年に、ダムの工事に着手し、1960年には一部湛水を行いながら発電を開始して、1961年7月にダムが完成しました。
只見川最上流部の奥只見ダムは、堤高は157.0mであり重力式コンクリートダムでは日本一であり、全国のダム提では五位の高さです。

     奥只見ダム           ダム堰堤           ダム湖水面

ダムによって出来た人造湖の奥只見湖(銀山湖)の湛水面積の1150haは、全国第4位であり、総貯水量の6億1百万立方メートルは、2007年完成の徳山ダムの6億6千万立方メートルに次いで第2位となりました。


奥只見発電所の完成当初の認可出力は、36万kwでしたが、2003年の増設工事により56万kwとなり日本最大の発電所となりました。
駐車場からダムの堰堤に行くには、ダム端の坂道を登って行くか、ケーブルとモノレールを合わせたようなスロープカー(1回100円)が利用できます。

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