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江戸東京博物館
小学生の孫が夏休みに入り遊びに来ましたので、7月22日に江戸東京博物館で開催中の大鉄道博覧会を見に行ってきました。
江戸東京博物館へは、京浜急行大森町から都営浅草線浅草橋でJR総武線に乗り換えて、両国駅下車で国技館横を通って行きます。大鉄道博覧会は、特別展示の催しものでありますので江戸東京博物館の1階展示室で展示されています。

大鉄道博覧会(於 江戸東京博物館1階展示会場)
江戸東京博物館(東京都墨田区横綱1-4-1)は、1993年(平成5年)に、失われつつある江戸東京の歴史遺産を守るとともに、東京の歴史と文化をふりかえることによって、未来の東京を考える博物館として開館しました。
博物館の常設展示室は、5階と6階が吹き抜けになった、広さが約9,000㎡の大きな展示室を生かし、綿密な調査研究を踏まえて実物大に復元した大型模型などが展示されており、当時の人びとが、実際に使っていた実物資料も豊富に展示しており、江戸東京の都市と文化、そこに暮らす人びとの生活を楽しみながら学ぶことができます。
大鉄道博覧会
大鉄道博覧会は、副題が“昭和への旅は列車に乗って”で、7月10日(火)~9月9日(日)の期間開催し、7月16日(月・祝)と8月13日(月)を除く毎週月曜日と7月17日(火)は休館です。
入り口を入ると、博多駅の蒸気機関車C59の大写真に出迎えられ、煙を吐いてばく進する動画画面を見ると、昭和30年代の鉄道の黄金期に活躍していた懐かしい交通機関の紹介です。

蒸気機関車黄金期 黎明期の蒸気機関車
展覧会は、副題のテーマに沿って昭和30年代を中心とした黄金期の鉄道に重点を置き、鉄道発祥の旧新橋停車場跡より出土の双頭レールや、開業以来の姿を伝える歴史的考古的な鉄道展示資料から始まり、黎明期から鉄道を支えたいろいろな名車両の模型で鉄道の歩みが先ず示されておりました。

鉄道発祥の双頭レール 歴史的な鉄道用品 鉄道通信設備と切符収納器
鉄道の実物の展示は、100年ぶりに里帰りした走行可能な小型の蒸気機関車として国産最古の「下工弁慶号」と、国産最後の産業用蒸気機関車とされる糸魚川「くろひめ号」のSLは日本の鉄道技術が物語られております。

国産最古の「下工弁慶号」

国産最後の産業用蒸気機関車「くろひめ号」
次いで、旅を楽しむ食堂車のメニューや旅の荷物を運ぶ「赤帽」の資料の展示に、旅の想い出の記憶として、乗車ができる特急「つばめ」の展望デッキの実物大模型で旅の想いでを呼び覚まされます。
また、一部復元の3等寝台車は、成長期のビジネス活動で昭和30年代に使われた3段式ベッドで、下段は座席がベッドに使われ、中段は座席の背もたれを横にしてベッドとし、上段は固定のロフト式のベッドです。両側6人の各段のベッドは周囲をカーテンで囲われての寝台車で、寝過ごさないかと心配したり、列車が停まると目が覚めたりの今思えば、この狭いベットによく寝ていたものだと、懐かしく思われました。

特急「つばめ」の展望デッキ 3等寝台車
昭和30年代の鉄道による暮らしと社会の様子として、上野駅に上京の中学卒業生の集団就職列車や山手線・中央線の通勤ラッシュに揉まれた乗客の姿は、懐かしくも辛いペーソスの当時の生活が想い起こされます。
昭和30年代の食料不足の時代に、野菜などを担って列車に乗った行商人の荷物の重みを体験する「荷物を担いでみよう」のコーナーでは、約35kgの重みを体験できます。

酷電通勤ラッシュ 行商人の荷物の重みを体験
その後、高度成長期を迎え貨物列車が物流を支えた、さまざまな専用用途を持った貨車の模型が当時の貨物輸送の姿を現しております。
現在の列車のシートは、乗り心地を配慮して長時間乗車に配慮されておりますあすが、昭和30年代の修学旅行列車は3人掛けシートでした。

学旅行列車は3人掛けシート 一般シート リクライニングシート
この様にして昭和を駆けた車両模型300両が一堂に並んで、大ギャラリーに展示されておりますので、鉄道開業から現在に至るまでの歴史を概観しつつ、近代化を支えた日本の鉄道の文化が観られます。

昭和を駆けた車両模型
小学生3年生の孫には、鉄道が歩んできた道は多少理解できたと思いますが、この展覧会のテーマの昭和の変遷についてはかなり難解の様でした。
博覧会のテーマとは関係が薄いですが、小学生の関心は鉄道模型のジオラマです。かなり精密に作られた地方鉄道模型のジオラマが展示されておりました。

鉄道模型のジオラマ
大鉄道博覧会を見終わりレストランで昼食後、江戸東京博物館の常設館に寄りました。
特別展の当日入場料は、一般1300円、大学・専門学校1040円、小中高生・65歳以上650円であり、特別展と常設展共通券は、一般1520円、大学・専門学校1210円、小中高生・65歳以上760円ですが、都内の小・中学生は650円です。
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