
kan-haru blog 2007
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東京みなと館
東京港とは、東京に長く住んでおりますがあまり縁がなく、よくニュースで「南極観測船が晴海ふ頭から出港」などと聞いたり、首都圏と北海道、四国、九州などを海路で結ぶカーフェリー航路は東京港フェリー埠頭から運行されており、夏になると人気の東京湾クルーズの東京ヴァンテアンクルーズは竹芝から出ている程度の知識しかありません。
横浜港といえば大さん橋埠頭が代表的な埠頭ですが、東京港の貨物埠頭はどこにあるのかは分かりません。そこで、春休みに小学生の孫と東京港について調べようと、前に行った「大江戸温泉物語(「小さな旅(8) 大江戸温泉物語 ドクターフィッシュ」参照) (地図再掲)」の近くにある、新交通「ゆりかもめ」テレコムセンター駅傍の東京都港湾振興協会「東京みなと館」(青海フロンティアビル20階 東京都江東区青海2-43 地図参照)に行きました。
展示会場からの展望
東京みなと館は、パンフレット(拡大参照)に記載のように青海フロンティアビルのエレベータで最上の20階に上がると目の前に受付がありますので、入館料(一般が200円、小・中学生が100円)を払い入館すると、展示会場は地上100mにありますので、周囲の前面ガラス張りの展望窓から眼下の東京港などのワイドな眺望を眺めながら、展示体験ができます。
当日は、残念ながら雨模様で遠望の眺望は霞んで見られませんでしたが、眼下の東京港などは展望できました。すぐ下のコンテナふ頭では巨大なコンテナ船が停泊し、クレーンでダイナミックに荷役をしていました。
一周すると、臨海副都心が一望で有明のビックサイトから観覧車、そしてお台場、フジテレビ、レインボーブリッジから日本科学未来館、船の科学館、とまるで展示模型でも見るようでした。
なお、東京みなと館の開館時間は9時30分から17時30分まで、休館は年末年始と月曜日(祝日の場合は翌日)が休館です。
展示施設
展示施設は、反時計周りに5の展示ゾーンに区切られておりますので、各ゾーンを見てみます。
・東京港のあゆみ
東京港のあゆみゾーンには、江戸期から現在までの東京港の歴史に関して、新川河岸の大型模型や、東京港の成立、埋立地の記録写真などが展示されております。
東京港はかつて江戸湊と呼ばれ、大都市江戸を支える水運の要衝として発展してきました。

・東京港の姿
東京港の姿では、衛星や上空から見た東京港の特徴や魅力を写真や映像で展示されております。
大戦開始の昭和16年には、外国貿易港として開港しました。
・国際貿易港東京港
国際貿易港東京には、国際コンテナ物流模型と新大井コンテナ埠頭(ふとう)模型や、国際的な物流基地としての役割とともにこれからの東京港の長期構想などの説明が展示されています。
首都圏4千万の人々の生産と消費を支える海の玄関として、コンテナ輸送革新に取り組みわが国を代表する国際貿易港として発展を続けています。
・東京港の都市づくり
東京港の都市づくりでは、東京港の都市施設や臨海副都心の魅力についてを、地図模型などのより展示してあります。
東京港は古く江戸期から海面を埋立て市街地を形成してきました。いま、東京港埋立地の中心部で「臨海副都心」の開発が進行し、お台場地区を中心に賑わいあるまちが形成されつつあります。
・臨海副都心開発計画
臨海副都心開発計画では、臨海副都心の全貌の大型模型により、開発計画の解説がしめされております。

写真説明:開館10周年記念「ボトルシップ特別展示」、平成18年12月20日(水)から平成19年5月31日(木)まで展示。5人の講師のみなさんが心をこめて造った自慢のボトルシップ約50作品。
東京港
東京港の埠頭(埠頭の位置)には、「江戸湊」と呼ばれていた昔から、人々の生活に必要な品物が国内各地から運ばれて、コンテナ埠頭、内貿埠頭、客船ターミナル、その他の埠頭などが東京湾の各地に点在しております。
・コンテナ埠頭
東京港のコンテナ埠頭は、東京みなと館の足元に見える「青海コンテナ埠頭」が、大型コンテナターミナルで4バースがフル稼動中の埠頭を初めとして、わが国を代表する「大井コンテナ埠頭」は全長2300mの直線岸壁で70000トン級の超大型コンテナ船7隻が同時に接岸できます。
「品川コンテナ埠頭」は、1967年(昭和42年)にオープンした日本で最初のコンテナふ頭で、東京都が直接管理運営する公共コンテナふ頭です。
・内貿埠頭
内貿埠頭は、首都圏最大の国内海上輸送の拠点として、北は北海道、南は四国、九州、沖縄の主要港と定期航路で結ばれ、私たちの消費・生産活動に必要な食料品や紙類、鉄鋼、自動車などが入出貨されています。
「日の出埠頭」は、1925年(大正14年)に完成した東京港で最も古い埠頭で、業務、商業施設等の立地を進めるとともに、貨客船ふ頭としての整備を行う予定です。「芝浦埠頭」都心に近い在来船主体の内貿雑貨ふ頭です。「品川内貿埠頭」は、北海道と東京港を結ぶ定期航路の基地で、ローロー船が接岸し、新聞巻取紙、自動車、諸雑貨を取り扱っています。
その他の内貿埠頭には、「フレイリー埠頭」、「辰巳埠頭」、「10・15号地埠頭」などがあります。
・晴海客船ターミナル
東京港は客船の発着基地として優れた立地条件を有しており、晴海ふ頭において、首都東京の海の玄関にふさわしい平成3年5月にオープンした「晴海客船ターミナル」では、数々の豪華客船を迎えており、「竹芝客船ターミナル」では夏に人気の東京湾クルーズ船なども出港しております。
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