
新平湯温泉
八尾町に来た時降りたバス駐車場に21時30分に集合し、この時間は交通規制により町外れで待機中の観光バスまでは、町で運用のシャトルバスでの送迎で移動します。
これから、ツアー行程宿泊地の新平湯温泉へと向かいます。経路(地図参照)は、夜道を八尾町から笹津付近で越中東街道に入り、神通川とJR高山本線に沿って神岡鉱山まで一路南下し、そこで国道471号線に入ります。深夜で景色は見られず、早朝からの長旅で乗客は、観光バスのゆりかごで全員白河夜船です。
23時30分頃、宿泊の新平湯温泉「緑水苑」に到着しましたが、周囲は真っ暗でどんな風光の温泉かを知ることができず、とりあえず疲れを取るため温泉に入り明日に備えました。
温泉は、緑水苑の源泉の湯口から豊かなお湯がとうとうとあふれる炭酸泉で、翌朝目が覚めると昨日の疲れがとれており、つくづく温泉は日本人に与えてくれた自然の宝だと感じました。
翌日は快晴で、新平湯温泉「緑水苑」 (高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根202-203)は一軒ポツンとただずんだ2階建ての部屋数が23室、大露天風呂と大屋天風呂を備えた静かなコンパクトな温泉で、北方向に霞んで北アルプスが望めました。

第2日最初の行先 高山朝市
新平湯温泉は9時の出発で、国道471号線を南下して、平湯温泉スキー場付近で国道158号線に入り西進して高山に向かい(地図参照)ます。
途中、今日の昼食休憩の「赤かぶの里」の前を通過して、10時頃高山に着き、朝市や古い町並みを散策しました。高山は、大抵の人が何度か訪れているので、軽く朝市を見て、町を歩きました。岐阜の朝市には、関東地方では見たことの無い細長いかぼちゃが、あちこちで売られておりました。
次の工程の乗鞍スカイラインへは、11時頃高山を後にし、「赤かぶの里」で昼食を済ませて、12時30分出発し、国道158号線で平湯峠から乗鞍畳平までのドライブです。

乗鞍スカイライン、乗鞍畳平
乗鞍スカイライン(地図参照)は、国道158号旧道の平湯峠(標高1684m)から乗鞍岳、畳平までの約15kの有料道路で、冬期通行止めになり、標高差約1100mの山岳ドライブです。2003年5月より乗鞍岳の自然環境を保護するため、マイカーでの通行は出来なくなりました。
標高2702mの畳平には13時頃着き、日本一標高の高いスカイラインで、山の自然や高山植物が誰でも気楽に楽しめます。4日は平日のためか、駐車場、バスターミナル、宿泊施設、食事やお土産店がある畳平は、天候にも恵まれ比較的空いており良いドライブ日和でした。しかし、観光バスの座席は、初日が一番前の席でしたので、二日目は最後尾席のため、スカイラインのカーブでは若干振り回せられました。
標高3026mの剣が峰を主峰とする乗鞍岳は、飛騨山脈の南部にあり、大小の3000m近くの峰々23山がそびえ立ち、長野県と岐阜県にまたがり日本百名山の一つで、畳平を中心に山岳観光のメッカとなってます。長野県側のふもとには、乗鞍高原が広がり馬の鞍に似ていることから名つけられました。
畳平から恵比須岳(標高2831m)、不動岳(標高2875m)、富士見岳(標高2817m)、大黒岳(標高2772m)、魔王岳(標高2760m)など手軽にトレッキングが楽しめます。摩利支天岳(標高2872m)には、コロナ観測所が設置してあります。
また、朝日岳(標高2975m)や乗鞍山頂、剣が峰(標高3026m)に登山に行く人の登り口になっています。鶴ヶ池は、標高2700mにあります。

上高地
畳平を13時50分頃出発して、乗鞍スカイラインを戻り平湯の国道158号には14時15分頃でした。これから上高地への道は、平湯温泉スキー場付近から、安房峠(あぼうどうとうげ)道路(全長5.6Km)へと入ります(地図参照)。安房峠道路は、湯ノ平トンネル(380m)と安房トンネル(4370m)の2本のトンネルが大半を占めております。安房トンネルの中間で、岐阜県と長野県の県境があります。
安房峠道路は、1964年、日本道路公団による安房峠の現地調査が始まり、世界でも類をみない、活火山の下にトンネルを貫通させるという、世紀の難工事でありました。1988年長野オリンピック開催の2カ月前に完成し、間に合わせることができましたが、中ノ湯側の取り付け道路工事の最中に、火山性ガスを含んだ水蒸気爆発事故が発生、4人の尊い命が奪われました。
あっという間に安房トンネルを抜け安房峠道路を出て、梓川を渡り国道158号と分かれて国道24号線に入り北進して暫くすると、焼岳が見えてきて上高地の大正池です。ここでツアーグループが2班に別れ、大正池からウォーキングして河童橋に行く組と、そのままバスで駐車場に行く組の行動となりましたので、後者を選択しました。
駐車場には、14時40分頃到着で、上高地から帰路の出発まで約2時間が自由行動で、河童橋周辺を散策し、お茶を飲んだりして50年振りに泊まった五千尺ホテルを懐かしく想いおこしたりして、梓川辺りで人慣れしたカモとともに初秋のひと時を優雅に過ごしました。

松本から東京へ
帰路(地図参照)は、上高地を16時40分頃出て、来た道の国道24号線を戻り、国道158号を東進してJR松本駅へと向かい、夕食を駅ビルで取り20時02分発のスーパーあずさ36号で新宿着22時37分で、自宅には2日連続して22時30分の帰着でツアーは無事に終えました。
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