石巻滞在 初日に感じたこと | 心理カウンセラーかめちゃんのブログ

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霧島と沖縄と代官山で3拠点生活しながらセミナー講師しています。2021年までは鹿児島でヨガスタジオを経営してました。2022年セミナー講師業で5億円を売り上げました。セミナーの様子をYouTubeで配信しています。

石巻に無事に着きました。

東北道を通って仙台を通り過ぎたのが
夕方の16:00頃。

南部道路と呼ばれる有料道路を過ぎた頃。
いつも実家に帰る度に見ている被災した海辺の町並みを見ました。

仲間5人、全員少し沈黙が訪れました。
スピリチュアリティが高いメンバーだけあって
頭痛がしたり気分が優れなくなる人も。

なぜだか塩竈神社に参拝しようと
いう流れになりました。

インターを降りて復旧の進んだ
塩釜の町並みに触れたとき。

僕はどこからともなく
涙が流れてきました。

何の涙なのかもわからないけど
一気に感情が溢れてきて泣けてきました。

不快なものではなかったので
きっと誰かの残した愛に触れたのだと思います。

この感覚は1年3ヶ月前。
2011年12月末に
3泊4日で被災地を巡ったときの感覚と
同じものでした。

言葉にならないし、
言葉にする必要もない。

でもこのブログは言葉に
しなければ伝わらないので
言葉にしてみます。

そこでただ感じてみたとき。
出てきたことは3つ。

1つ目。

自分は仙台や塩釜といった自分の育った街、
そこに住む同郷の人たち、
ふるさとをとても愛しているということ。

2つ目。

自分は、ここまで来れた自分の人生に
とても満足し、感謝しているということ。

3つ目。

これからは、本当に自分を大切にし、
本当に他人も大切にしていくということ。


塩釜神社にみんなで参拝すると
天気は晴れ間がのぞいて。

金色に輝く龍の形をした雲が
現れました。

photo:01



あたかも僕たちを祝福していたかのように。
僕たちが去ろうとすると
雲の形も消えてなくなっていました。

気分が悪かったメンバーの
気持ちも持ち直しました。
頭痛も収まったとのこと。

そして松島を経由して
石巻に入りました。

現地のコーディネーターを
勤めてくれるのは
65歳のご夫婦。

お二人ともとても
大変な想いをしてここまで
来られたそうです。

仕事も全くない中、
ボランティアを始めたそうです。

今も石巻案内をする
ボランティアをしながら、
夜は運転代行のアルバイトを
週3日やっているそうです。

端から聴いていたら
とても大変そうな状況なのに。

お二人はとても
活き活きとしていました。

それからとても
優しく、温かく
出迎えてくれました。

すぐに「かめちゃん」と
呼んでくれて仲良くなりました。

石巻は飲み屋さんも
減ってしまったらしいです。

そのため金曜日の今夜は
どこも一杯でした。

一見するととても
にぎわっている街の
ように見えました。

でも外に一歩出ると
不自然な「すき間」が
たくさんあります。

コーディネーターの方によると
家が流された後の土地が
きれいになったとのことです。

そこに誰かが住んでいた。
でも今はまっさらな土地。

隣にはきれいに改築された
建物があったりします。

それでもまっさらな土地は
まっさらなまま
そこに在り続けていました。

道路がいたるところが
まだボコボコです。

津波がここまで届いた
という看板があって
それにいちいち驚きました。

津波が来て
ずっと営業できなかった
旅館に着きました。

改装されてとても
きれいになっています。

お風呂は期待していたような
温泉とか大浴場ではなく
家のお風呂のようなサイズの
1人用のお風呂でした。

でもそれに不満を持つ気持ちなど
1ミリも沸いてきませんでした。

むしろこのお風呂を
用意できるようになるまでに
どれだけの想いをしたのだろうと。

そんなことを噛み締めながら
せまい湯船にひとり浸かりました。

不思議と運転や長旅の
疲れはとれていました。

お風呂からあがると
コーディネーターのご夫婦と
今回のツアーの企画者の女性が
打ち合わせを終えたところでした。

ご夫婦の奥さんがこんな言葉を
おっしゃいました。

「津波はね、
 いろんなものを持って行っちゃったの。

 でも代わりにね、
 あなたたちみたいな人を含めて
 色んな人を連れてきてくれたの。

 これをご縁って言うんだと思う。
 だからご縁を大切にしようと思ってる。

 明日もよろしくね。
 明日はいっぱいお酒飲もうね。」

ちなみにこの奥さんは
今でも津波や地震のことを
思い出すとパニックになるそうです。

石巻にはそんな人が
いっぱいいるのよ、と
笑って話していました。

旦那さんの方は、
知り合いや友人を70人
亡くしたそうです。

70回、葬式に
出たそうです。

考えると辛過ぎるから
考えないようにしてるんだそうです。

毎日忙しくしていたら
考えなくてすむから
一杯行動するのだそうです。

昔から住んでいる街は
どんどん変わっていくけど
その変化を受け入れているようです。

ときおり話しながら
目に涙を浮かべるご夫婦。

お二人とも再婚だそうです。
50歳ころに再婚した
素敵なお二人です。

「災害を乗り越えて
 ご夫婦の絆は
 深まりましたか?」

僕は聴きました。

お二人とも
笑って答えました。

「それはどうだかね。(笑)」

でもとても
仲睦まじい感じでした。

理想の夫婦像だなって
思いました。

人は何を求めて
生きるのでしょうか。

そんなことは
いつまで立っても
わからないのかもしれません。

でもお二人のように
ご縁を感じて
出会った人を大切に生きていきたい。

自分の生まれ育った街を
ふるさとを大切にして生きていきたい。

いのちがあることに
感謝して生きていきたい。

そんなことを感じた
石巻初日でした。