働くこと = 罰ゲーム? | 心理カウンセラーかめちゃんのブログ

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霧島と沖縄と代官山で3拠点生活しながらセミナー講師しています。2021年までは鹿児島でヨガスタジオを経営してました。2022年セミナー講師業で5億円を売り上げました。セミナーの様子をYouTubeで配信しています。

昨日は大学時代の友人達との同窓会兼僕の送別会でした。


気のおける仲間達と昔話に花を咲かせるのはとても楽しいこと。


その中でひとつ気づきがありました。


友人達はいわゆる超大手金融に就職したエリートばかり。その中でもさらに同期でトップで出世している男性(33歳)の話。


彼は、3月の残業がなんと150時間だというのです。普通に1日8時間、週五日働いて、約160時間なので、残業で150時間というのは、かなり異常です。


つまり1日16時間、週5日働くペースだったということになります。


毎日2時~3時まで働き翌朝はフラフラになりながら朝7時前には家を出る。小学校2年生にあがった息子とは週末に会えるかどうか。


会えたとしても、土日のどちらか。土日は基本的にどちらか出社することになっていたというのです。


そうまでしてやっている彼の仕事は、精神的にとても辛い人事関連の仕事。


採用とか教育とか人事異動とか、本来ならば大切な仲間の人生に深くかかわるやりがいのあるポジション。


でも、彼はポツリとこう言いました。


「楽しい、なんて思った瞬間は、その300時間くらい働いてる中で感じたことはない。むしろ、こんなのは罰ゲームだとも思う。」


僕は、質問しました。


僕:「そんな仕事・職場・会社ならば、なぜ辞めないの?実家に帰りたいって前から言ってたし、もう十分やったと思うよ。」


彼:「辞めることにもう全くの躊躇はないよ。ただ、、、自分が辞めると、誰かがこのひどいポジションになるわけで。しかも、この時期・このタイミングに抜けたら、残る人たちから何て言われるかわからないし。」


・・・。


何という彼の優しさでしょうか。


でもその優しさの影で、帰って来ない夫・パパを待つ、奥さん・子どもがいるのです。


僕は彼に伝えました。


「今のままだったら、どんなに立派な功績を出しても、どんなに仲間のために尽くしても、『帰って来ないパパ』として子どもの記憶に残ってしまうよ。もちろん、それが悪いわけじゃないけど、俺は小さい頃同じように帰って来なかったパパの帰りを待っていて、すごく寂しかった記憶がある。俺自身もまだまだできてないけど、仕事ができるかどうかの前に、早く帰って子どもと奥さんと一緒にいるパパでいることが何より大切なんじゃないかな。」


彼は真剣な表情でそれを聴き、少し考え込んでいました。


誰も悪者はいません。


会社も悪気はない。


同僚も上司も悪気はない。


もちろん、彼にも悪気はない。


誰も悪気がないけど、みんなにとって悲しいことが起こることがある。


じゃあどうしたら世界は変わるのか。





気づくことです。





この世界を作っているのは、自分自身だと気づくこと。


気づいた人が変われば、周りの人が変わり出す。


そして、あなたが最初の一人かもしれません。


気づくことも、変わることも、一見辛いもの。


でもその先には、本当の豊かさが待っているから。


だから小さくてもいいので、これまでのパターンから一歩抜け出して、勇気を持って権力・権威・周りの視線に立ち向かうこと。


そんな大切な事を思い出させてくれる出来事でした。