愛用してきたShure SRH440はバランス化もして継続使用していますが、他のヘッドフォンも試したくなって、ゼンハイザーのHD650をヤフオクで入手してしまいました。

イヤーパッドとヘッドパットは純正の新品に交換して使っています。

 

SRH440は自作真空管アンプのスピーカー出力に下記回路図にあるように抵抗を入れて聞いていました。ヘッドフォンをバランス化したのでアンプのスピーカー端子以降はGNDが分離されています。

 

 

ところが、HD650はインピーダンスが300Ωもあるため、従来スピーカー出力につけていた抵抗定数だと、よりボリュームを上げて聞くことになり、アンプのクリッピングポイントに到達してしまい、音が酷く割れることとなってしまいました。

オスカーピーターソンのWe Get Requestに収録されているイパネマの娘で顕著でした…

 

そこで、以下のような抵抗ボックスを作りました。折角なので、コネクタもキャノン端子に変えました。ありものの抵抗で作ったので回路的には美しくないですが、これでうまくHD650をならせています。

 

 

 

HD650を聞いてみると、明らかにSRH440とは傾向の異なる音がします。音場が広いことと、アンプとの組み合わせもあるのでしょうが、締まった低音がします。それと、弦楽器の音などのリアリティを感じることができ、購入して満足することができました。

 

たまたま、渡辺香津美のロンサムキャットを聞いたのですが、1曲目の冒頭のドラムとベースの音が締まって聞こえて心地よいと思います。

 

これなら、新品で買っても満足できたかなと思います。