ちょこちょこと、合間に気になる本の読書をしています。
イーロン・マスク、ピーター・ティール、サム・アルトマン、ヴィタリック・ブテリン。

世界を席巻しリードする天才とはどんな人物なのか、この表紙を見てイーロン・マスクはわかるけれど・・・わたしの好奇心が収まらず、発売してすぐに購入してしまった。

テクノロジーの力によって社会を最適化し自由を重視する。
テクノ・リバタリアン自由を重視する功利主義者のうち、きわめて論理・数学的能力を持つ者たちのこと。

天才たちの会話は、数学クイズ論理クイズなどの問題を出し合うことがあるということ。
ここで自分たちは同類であることを確認するようです。すごい・・・。
シリコンバレーは、たまたま出会った相手と数学クイズに興じられる特別な場所。
小さな町で育った子どもの頃には自分と同じような者が周りにおらず、常に孤独だった天才たちは自分と同類に出会えてさぞ嬉しくてたまらなかっただろうな。
どんな天才も孤独は寂しいよね。同じ人間だもの。

しかし、高知能であることは良い面もあれば、悪い面もある事実を伝えています。
高知能の呪い』実は莫大な富や成功は必ずしも幸福には結び付かず、成功の実感は、自己表現をもたらしてくれる社会的な評価(1億7000万人のフォロワー)であるとのこと。
お金より、たくさんのフォロワーが成功と感じるのか。

イーロン・マスクは検査をしていないが、己がADHDだと口外しているようです。
そして、イーロン・マスクのお子さんは自閉症。
高知能者同士から生まれる子どもに何かしらの遺伝特質がからみあい、発達障害を引き起こす可能性がある。
えっ…そんなことが。
実はMIT(マサチューセッツ工科大学)の同窓生の間では自閉症の発症割合は10%にも上ると囁かれている。

この本の初めはベイズの定理から始まり、わ〜難問数学ですな。パート①の部分は正直難しかったです。ノートにまとめたりしないと、私には頭だけで理解しようとするには限界があり
何度も読み返さなくてはいけないと思いました。
しかし読み進めていくと、世界の天才たちの幼少期から現在に至るまでを各人物たちを丁寧にまとめていて、とても勉強になりました。
印象的だったのが、
ピーターティルが法曹の世界で成功できず負け犬となった時、フランスの比較文学者ルネ・ジラールの思想・文学作品がベンチャー投資家として成功することにつながるところ
イーロン・マスクもだけれど、ちゃんと読書している。とくに若い頃(青年期)に読書を貪るようにしていると、何か起死回生を起こす強さを持っている気がした。
そして、やはり天才たちはどんなどん底を味わっても、はい上がるパワーがすごい。これは見習いたいですね。(今度は本人たちの自伝書も読んでみたいです。)

この本ではたくさんの本も紹介されています。さすが橘さん。
気になる本世界を支配する人々だけが知っている10の方程式」
デイヴィット・サンプター他の本。光文社。

日本からもこんなずば抜けた富と知能をもち世界に発信する方が、これから出るのかな?なんて、淡い期待を込めて、まだ途中までしか読んでいないので・・・さらに読み続けます。