【HK12S/2018/063】◎この首一万石◎1963◎ | HK5STUDIO/CONVENI

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【HK12S/2018/063】◎この首一万石◎1963◎
「王将(1962)」の伊藤大輔が自作を脚色・監督した残酷時代劇。撮影は「いれずみ半太郎」の吉田貞次。
人入れ稼業井筒屋の抱え人足で槍奴ぶりが評判の伊達男、権三と浪人者凡河内典膳の娘ちづはかねてからの恋仲だが、娘の夫は武士でなければという典繕の一徹さのために結婚出来ないでいた。そんなことから権三は武士になりたいと願うようになった。ある日、井筒屋に小大名小此木藩から九州へ帰国のための人足を雇いたいという注文が舞い込み、権三は仲間の助十たちと旅に出ることになった。ちづと変らぬ愛情を誓い合い旅に出た権三は、宿で仲間たちから女遊びを誘われても一人宿に止まるのだった。その翌朝、はずみで権三は足の生爪を剥いでしまい行列に落伍することになった。一人旅の権三はのんびり三島の宿にたどりついたが、宿場女郎ちづるがちづと瓜二つなのを知った。有頂天の権三は本陣に槍を立てて務めを終えると、先刻の遊女屋へ引きかえしていた。その頃本陣では、小此木藩の一行と後から到着した渡会藩の行列とがハチ合わせするという事件がもち上っていた。渡会藩が大藩の威力で本陣の明け渡しを申し出たことから小此木藩も対抗上東照神君由来の名槍阿茶羅丸を捧げての道中であると、でまかせの口実で拒んだものの渡会藩の賄賂政策にあっさりその申し入れを受けて脇本陣へ移っていった。ところが、阿茶羅丸だという槍が権三が立て掛けたままになっていたので、渡会藩は小此木藩の芝居に気づいて責任者の切腹を要求した。のっぴきならなくなった重臣たちは身代りの下郎の首で急場を凌ごうと決めて、かねてから武士への憧憬を語っていた権三に目をつけた。遊女屋から連れ戻された権三は、武士の姿に整えられていく自分の姿を眺めてたあいなく喜んでいた。しかし権三の夢は儚なく消えた。いつのまにか白刃に取りまかれている自分と、武士の世界の醜い裏側を見せられた権三だった。がむしゃらの抵抗を試みる権三に武士たちの刃が執拗に迫った。人足たちも権三を救おうと問題の槍を渡会藩から取り戻したのだが、追いつめられて町に飛び出し傷ついた獣のような権三に、代官所の鉄砲は非情に火を吹いた。翌朝の東海道は、何事もなかったように富士の白雪が美しく輝いていた。
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