【HK9S/EDUCE/027】◎宇宙のはじまり◎ | HK5STUDIO/CONVENI

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宇宙はどのように誕生したのでしょうか?その謎を解き明かしていきますよ~
キーワードは、「ビッグバン」、「宇宙の膨張」、「宇宙の晴れ上がり」 です。
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現在、「宇宙は、ビッグバンで始まった」、と考えられています。
この、ビックバン説のきっかけとなったのは銀河の観測でした。
ビッグバンという世紀の発見をしたのはアメリカの天文学者エドウィン・ハッブルでした。ハッブルは遠くの宇宙を観察しているときに、遠くにある銀河ほど速く遠ざかっていることを発見したのです。
より遠くの銀河がより速く遠ざかっているということは、過去にさかのぼれば銀河同士はもっと近くにあったということ。そしてさらにさかのぼればもっと近づいて、一番最初の宇宙のはじまりは、ただ一点からはじまったという説が生まれたのです。
これがビッグバン説です。
現在考えられているビッグバン説では、ビッグバンが起こったのは、今から140億年ほど前のことです。
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宇宙は無の状態から、密度も温度も無限に高い点として突然発生しました。
ビッグバン直後には、宇宙全体が太陽の中心部よりもはるかに高温になっていました。
原子はまだ無く、原子のもとになる陽子や中性子、自由電子が飛び交っていました。そこから次第に温度が下がるにつれて、さまざまな原子が生まれました。
やがて星のもとになるガスが誕生し、恒星ができて、銀河ができ、現在の宇宙の姿が形作られていったのです。
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ビッグバン宇宙論によれば、ビッグバンの直後、宇宙はあまりにも高温で、普通なら原子核のまわりを回っているはずの電子が勝手に飛び回っていました。そのため、光(電磁波)は飛び回る電子にはばまれて、遠くまで届きませんでした。宇宙はくもった状態だったのです。
しかし、ビッグバンからおよそ40万年ほどたって、宇宙の温度が下がってくると、ようやく自由電子が原子核にとらえられるようになりました。それにより、光(電磁波)が遠くまで届くようになりました。これが、宇宙の晴れ上がりです。
宇宙の晴れ上がりが実際に起こったていたことは現在の宇宙にも残されています。宇宙が晴れ上がった時に発せられた電磁波を今も観測することができるのです。衛星から、この電磁波を詳しく調査すると、まるで星の背景から放射されているように見えるので、これを 宇宙背景放射と呼んでいます。
宇宙背景放射が実際に発見されたことから、ビッグバン説は多くの科学者に支持されるようになったのです。
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国立天文台では、宇宙の最新研究が行われています。
ハワイ島マウナケア山にある、ハワイ観測所には、8mという巨大な鏡を使って遠くの星のかすかな光も集めることができる「すばる望遠鏡」があります。東京の研究室からハワイの観測結果を見ることもできます。
この夜は、100億光年離れた銀河を観測しているとのこと。100億光年離れた銀河を観測するということは100億年前の宇宙の姿を探ることです。
天文学者たちは、はるか遠くの銀河を観測することで、宇宙の始まりの謎に挑んでいます。