【HK10S/伊勢だより/2013/044】◎伊勢だより◎四月十三日◎其の手はくわなの◎ 「その手は桑名の焼蛤(やきはまぐり)」…「その策略には乗らないよ」という意味のシャレです。 『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』の弥次さん喜多さんは調子よくこのシャレを言いながら、桑名の蛤で酒を酌み交わしています。 江戸時代、桑名は東海道五十三次四十二番目の宿場でした。 東海道からのお伊勢参りの旅人はここから伊勢に入ったのです。 いわば伊勢の玄関口。 さっきの珍道中の二人も、この道順で伊勢に来てくれました。 四月十三日