【HK10S/伊勢だより/2013/042】◎伊勢だより◎四月十一日◎奥の院富士見台◎ 伊勢神宮の鬼門を守る朝熊山(あさまやま)は、伊勢で一番高い山。 江戸時代に、念願のお伊勢参りを果たした旅人は、山頂の金剛證寺(こんごうしょうじ)へ足を伸ばしました。 今でもその参詣道は残っています。その一つ、朝熊岳道(あさまたけみち)。 山の息吹を感じながら登っていくと、思いがけず、ケーブルカーの跡を見つけます。 惜しくも戦時中に廃止されましたが、急勾配をわずか一〇分で登り、東洋一と称されました。 見晴らしの良い山頂を目指す山道は、伊勢の歴史を辿る道です。 四月十一日