【HK10S/伊勢だより/2013/021】◎伊勢だより◎三月二十一日◎浅沓司(西澤利一師)◎ 「御浅沓司(おあさくつし)」とは、神職さんが履く浅沓をつくる職人のことです。 木型にあわせて美濃和紙を幾重にも張り合わせ、底には杉板を、中には甲あて布団を入れてつくり漆(うるし)を塗って仕上げます。 伝統の技術ですが、用途も限られているので、今では神都伊勢にも一人だけ。 しかし、伝承されているのは嬉しいことです。 そのお陰で、今日も、玉砂利道を歩く神職さんの足もとからは、さくさくと、よい音が響きます。 三月二十一日